モデルで女優で歌手の土屋アンナ(29)が16日、都内で主演舞台『誓い〜奇跡シンガー』の上演を記念したプレミアライブを行った。出演は瀬下尚人(48)、ツートン青木(54)ら。
同舞台の原案は、身体障害と言語障害をもち、母との約束「歌手になって紅白歌合戦に出場」を叶えるために路上ライブを行う歌手の濱田朝美の半生をつづった感動作『日本一ヘタな歌手』(光文社)。舞台では土屋が亡き母との約束を叶えるために懸命に歌う車椅子のシンガーを演じる。
ステージに登場した土屋はバンドメンバーがそろうまで「監督、好きな曲歌っていいですか?」と提案。シンディ・ローパーの『True Colors』をアカペラで歌い、大きな喝采を集めた。メンバーがそろうと土屋は舞台で歌う『ストリートライブ』を披露。会場で原案の濱田さんが見守る中、普段のロックな一面とは一味違うジャズ風の歌声を響かせた。
「舞台は本当にやったことがなくて、演技も皆さんご存知のようにオラオラ系。『地じゃん』という演技が多いんですけど」と笑いを誘う土屋。「今回はそうじゃなく、自分が感動した濱田さんの舞台に選ばれて感謝してます。私は本を読んでもう涙が止まらないの。でもすごい希望をもらったし、いろんなことにも感謝できた」と想いを語った。
土屋は「歌がヘタだけど、演技もヘタだけど、一所懸命にやって最後みんなが笑顔になれたらいいと思うのでよろしくお願いします」と力強く意気込み、濱田さんに花束を渡し舞台の成功を誓った。そしてバラード曲『もう少しだけ』をしっとりと歌い上げると、最後はキャスト全員が壇上に上がり『伝言』を合唱した。
舞台『誓い〜奇跡シンガー』の東京公演は8月6日〜9日まで都内の草月ホールにて。大阪公園は8月16日〜18日まで兵庫県のあましんアルカイックホール・オクトで上演。