
アニメーション『翠星のガルガンティア』最終話最速!一挙オールナイト上映会が6月28日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で開かれレド役・石川界人、エイミー役・金元寿子、ベローズ役・伊藤静、リジット役・大原さやかが登壇した。
遠い未来。人類は遙か銀河の果てで異形の生命体ヒディアーズと存亡をかけた戦いを繰り広げていた。激しい戦闘の最中、戦うということにしか生きる意義を持たなかった少年兵・レドは、人型機動兵器チェインバーとともに時空のひずみにのまれる。コールドスリープから目覚めたレドは表面がほぼすべて海に覆われた辺境の星、地球に漂着したことを知り、巨大船団ガルガンティアで過ごすことになる。言葉も文化も違う環境のなか、好奇心おう盛な少女・エイミーらとともに共生し、さまざまな人間社会のしがらみなどを知りながら成長していく。村田和也監督が温めていたアイデアと人気脚本家・虚淵玄によるボーイ・ミーツ・ガールのSF冒険活劇が描かれる。
最終回を迎えることへ、石川は、「寂しくもあり、嬉しくもあり、主役として演じた作品の最終回というのをテレビ放映で初めて迎えるので緊張してます。こういう場で最終回をやることにも緊張しています」と、表情硬くあいさつ。金元は、「あっという間のような気がします」と、寂しげな表情を見せるなか、伊藤は、「本当は終わんないじゃないですか?」と、投げかけ笑いを誘った。

一方、虚淵作品に多数出演する大原は、本作の印象を「いくつかの作品で関わらせていただいたんですが、『虚淵さんか…この後、何人死んでいくんだろう』みたいな気持ちで始まって、果たして誰が生き残るかと思っていたら、意外と最後まで減らずに生き残れてよかったなと思います(笑)。あと、個人的なことですけど、(愛称で)さぁやと呼ばれることが多いのでメルティやエイミーがサーヤと呼ぶたびに、ドキドキしてました」と、エピソードを披露することも。
とある出来事からガルガンティアの船団長補佐から船団長を引き継いだリジットを演じた大原だが、自身とは似ているそうで、「頼られると頑張りすぎてしまう完璧主義なところが私と似ていて、何の違和感もなくシンクロできた感じもあります。みんなに頭を下げるシーンは自分が導かれた感じで、好きなシーンです。自然に心情を作っていただいた感じです。実はオーディションでもやらせていただいたシーンで、気合の入れどころはここかと思いました」と、裏話も。

そのままキャラクターへ話が向くと石川は、「一番気をつけたのは言語ですね。片言は一番気をつけました。時間経過でどれくらいしゃべれるのかとか、レドの頭の良さがどれくらいで、どの進行速度で喋れるようになっていくのかとか監督と話しました。その中でレドが感情を現せるようにしていくという感じでした。話と話の間でどのくらい時間が経過しているのかが大事だったと思います」と、かなり突き詰めていたようで、3話でレドが“ありがとう”というシーンは「本当に初めての片言で、いろいろ思いを詰め込みながらやらせて頂きました」と、話した。
エイミーのレドに対する気持ちに関して金元は、「監督に『恋になっていくんですか?』と聞いたら、『ボーイ・ミーツ・ガール』ですと言われて、恋なのか友情なのか、家族みたいな男女を超えた絆に落ち着くのか考えながらやっていました。エイミーもきっと一緒にいたいとかハッキリ分かってないのかなと思ったので、最終回の後にどうなるのかはみなさんが考えて頂ければ」と、余韻を残すコメントを。
ネタバレ無しという条件で最終回を語ってもらうと、大原は「チェインバーおいしいところ持っていくなって思いました」といい、伊藤は「まさかあんなことになるなんて、衝撃の…」と、期待感をあおる。金元は「派手です。ラケージさんも活躍します」というと、続けて石川は、「チェインバーとストライカーのバトルを観てください!すごいカッコいいです。12話でもそうでしたが最終話も本当にカッコいいんです!」と、熱を入れて話していた。
最後にそれぞれからメッセージが寄せられた。大原は「1話ですでに予算オーバーしたというお話を聞きました。それぐらいスタッフさんや監督がこだわりや愛情を持って作られた作品で、参加できて本当に嬉しく思っています。レドと石川君の成長が見られる作品を楽しんでください」というと、伊藤は、「ガルガンティアのイベントに参加させていただいて嬉しく思っています」。

金元は、「なんだか終わってしまうのが本当に寂しいですけど、監督が『船団に住んでください』という言葉をよく仰っていて、私自身船団に住めていた感じがしました。ここに行きたいと思いましたし、楽しい思いをたくさんさせて頂きました」と、感慨深げ。
石川は、目に涙を潤ませながら、「ここまで深く関わった作品が初めてで嬉しく思っていて、みなさんの前でいまにも泣きそうな思いです。こういう場を設けてくださった、スタッフのみなみなさま、そしてレドに感謝をしたいと思います。ありがとうございます!」と、丁寧に一礼してお礼を述べ、その場を後にした。






























