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映画「銀魂 完結編」観客半数涙の初日!銀時役・杉田智和「確かに不滅なものはあります」※写真追加

映画「銀魂 完結編」観客半数涙の初日!銀時役・杉田智和「確かに不滅なものはあります」
観客バックのフォトセッションも(左から藤田監督、阪口、杉田、釘宮、空知ゴリラ着ぐるみ)

 アニメーション映画『劇場版銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』(監督:藤田陽一/配給:ワーナー・ブラザース映画)初日舞台あいさつが6日、都内で開かれ坂田銀時役・杉田智和、志村新八役・阪口大助、神楽役・釘宮理恵、藤田監督、ゴリラ原作者のかぶりものが登壇した。

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気コミックからアニメ化された『銀魂』。その7年間のフィナーレを飾る作品で、原作者・空知英秋が自らストーリーやキャラクター原案を担当し、過去、現在、そして未来を巡るオリジナルストーリーで展開される1作となっている。

 会場にいた約半数の男女それぞれの観客が感動の涙を流し、それをぬぐう中でのものに。杉田は第1声で、「出没!アド街ック天国」と発言し、一気に場を和ませる。「坂田銀時役の吹替のオジサンです」と、気の抜けたあいさつをしつつ、客席を見回し、「パッと出てきて、お客さんの分布が幅広いなと。なんか子供が観に来ているのかと思ったらいい大人ばかりで、7、8年やってるといろんな人が見ているんだなと」と、独特の言い回しで感想を語った。

 釘宮は、「無事に初日が迎えられてよかったなと。それと杉田くんが黒づくめじゃないことでよかったなと思います」と話すと、杉田は、「舞台裏と違うことを言ってる!『ステージ上で馬鹿にしてやるからな』って言ってたのがきょうは優しい」と言い出し、このおふざけに釘宮は「言ってね~し」と、コミカルなツッコミも。

 そして、阪口は、「無事に初日を迎えられまして本当に良かったなと。詐欺が多い番組ですので、分からないじゃないですか。初号試写も先週で」と、ギリギリになった上映スケジュールをネタに笑いを取る。

映画「銀魂 完結編」観客半数涙の初日!銀時役・杉田智和「確かに不滅なものはあります」

 そんな裏側を語られ、タジタジだった藤田監督は「やり残しがないように、どんだけこれ以上の銀魂が作れない気持ちで出し尽くした感じですね。まだ、現実感が沸いてきてないですけど、喜んでくださるお客さんを観て、じんわりかみしめようかなと思います。空知さんとは週刊連載があったので4、5回しか会わないでやりました。ただ、製作スケジュールとしては墓穴を掘ったかな」と、苦笑いで思いを語った。

 その流れで、アフレコ現場については、暴露話がさまざま飛び出すことに。杉田は「台本が直前に来まして、これをすぐに録れるのかなと。そうしたらマネージャーから『修正が前日になるのでそんなに読まないでください』と言われて。待ってくれ。これ(台本)なあにという感じで。スタジオに行ったら“やっぱ録りませんでした”とどっきりカメラのプラカードを持ってるエリザベスが見える、それが想像できるくらいの収録でした」と、しみじみ。

 話題は続き、「取材関連がいつにも増して多かったなって。急にアニメイトカフェのアフレコがきたりして。誰攻めたって解決しないでしょうと思って。逆に、『こんな急な火事場でも銀魂のメンバーはやれるんだ!』という気持ちで、きょうは帰ってほしいと思います」という杉田は、その会話の最後を「トテモタノシカッタデス」と締めた。

 本作での銀時について、杉田は「銀時がつらそうな声を出しているときはつらかったです」と、真面目で、阪口は、「体力的にはすごい楽でした。杉田くんがボケとツッコミをやってくれて、くぎみーが説明をやってくれたので。始まる前にはくぎみーから未来の新八カッコいいと言われていたのに、始まると、新八働けと言われてました。でも、精神的には疲れるんですよ。ガンガン行きたいところを抑えるんだから」と、当時の思いを。

 釘宮も苦労があったそうで、「ちょ~大変でした。いつものなまりと違ってしゃべりやすかった?と聞かれますけど、まったくしゃべりにくかったです。ふざけてしゃべるのに慣れてたので(笑)。説明をしたのも困りました。伝わるのかなと不安な感じでした」と、心境を話すと、杉田が、「ふとした瞬間に私は1人で戦うんだという、神楽さんじゃないかよ、というさながらの気持ちになってくるんですね。素直に可愛いと思いました。釘宮さんはいつも可愛かったですけど」と、ベタ褒めだった。

 作品の出来について、杉田は「アフレコの時に、完成した時にこれくらいすごいものになるだろうなと思っていたのを、はるかに凌駕するものが上がっていました。演者ですら想像を超えるものが仕上がってくるというのは今後ないんじゃいなかなと思います。トテモヨカッタデス」と、胸を張る。

 阪口も、「涙腺に来てすごいと思いました。胸がいっぱいになりましたし、いいものを観たなと思いました」とうなずき、釘宮は「劇場の試写で観たとき、最後の曲を聴いた時にブワーっときました。1つ1つのエピソードとか、すごくストレートに伝わって来て、映画館で観るものなんだなと思いましたし、銀魂やってきてよかったなと思っていました」と、太鼓判を押していた。

 最後に、釘宮から、「これまでやってきたものの集大成として観て頂けて嬉しく思っています。でも、まだまだ未練が残っているような気持ちもありまして…。みなさんの1人1人の活動が身を結ぶといいなと思っています。おもしろかったよと世間に発表してみたり、草の根活動をよろしくお願いします」と、“続編”への期待を暗に語る。阪口も、「みなさんお応援があってのことだと思います。これで終わりなんですかね?くぎみーも言っていましたけど、みなさんの力があれば…。完結編ということなので、悔い残さないようにしました」と、メッセージを。

 そして、杉田は「銀魂が消滅するわけではないので、今後とも自分の中の楽しいという気持ちと、好きだという思い。銀色の魂はみんな、なにがしか心の中に持っているので、その大きさや色や、形には差はありますけど、なくならないと思います。永遠に。不潔だとか破滅だと言われますけど、確かに不滅なものはあります。今後とも銀魂の作品の方をよろしくお願いします」と、しっかり締めていた。

 その後、4人と1匹(?)によるフォトセッションが開かれ、“祝 本日初日 銀魂は永久に不潔です!”との横断幕の下で、さまざまな表情を見せていた。

 アニメーション映画『劇場版銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』は6日より全国127館の劇場でロードショー中!

 ■Story
 “ある力”によって、唐突に自分のいない未来の世界に投げ出された銀時は、崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。荒れ果てた地球に残されたのは、貧しい者、これを機に政府を潰そうとする攘夷志士、法の緩みを利用するゴロツキども、そして、ケツまくって逃げるのが性に合わない頑固者だけ。さまよう銀時は、ふたりの若者に出会う。腰に差す洞爺湖の木刀で颯爽とゴロツキを蹴散らすメガネの青年。そして、巨大な犬を引き連れ、銀時の着流し模様をあしらったチャイナ服の美女。それは、成長した新八と神楽の姿だった。やがて銀時は、次々と変わり果てた未来の姿と、衝撃の事実を目の当たりにする。

映画「銀魂 完結編」観客半数涙の初日!銀時役・杉田智和「確かに不滅なものはあります」

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