アイドルグループ『アイドリング!!!』と派生ユニット『アイドリングNEO』のメンバーとして活動してきた“かおるん”こと後藤郁(18、25号)が7日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた卒業ライブ「25号かおるんの新しい旅立ち たくさんの想い出ごっちゃんですング!!!」で、最後のステージに立った。
かおるんは、アンコールまでの全22曲とセレモニーを含めた約180分間出ずっぱり。曲中でポジションの移動はあるもののセンター位置が多く、卒業公演にふさわしい“かおるん仕様”の振り付けが随所に見られた。前半はアイドリングらしく笑顔での卒業公演だった。
「みなさーん!『25号かおるんの新しい旅立ち たくさんの想い出ごっちゃんですング!!!』にお越しくださいまして、本当にありがとうございまーす!あらためまして、かおるっでーす!みなさま、ちゃんとご自分の席にはおりますか?いますね。あんまり急ぐと滑って転んでおおいたけ~んしちゃうからね。気をつけてくださいね」と、得意の滑りギャグを入れる。
会場のファンからは「はいはい、お約束ね」と言うよう、失笑が漏れるも、「大爆笑を生んだところで、最後まで、みなさん盛り上がっていきまっしょー!はい、それでは以上、アイドリング!!!25号後藤郁でした。しばしお待ちをー」と、ハイテンションな影ナレで景気をつける。立錐の余地もない会場からは歓声と拍手がおこり、はやくもヒートアップ。
この日は、「かおるん卒業公演」ということで、スペシャル仕様が盛りだくさん。「後藤専用カメラ」がかおるんを追いかけ、要所要所でステージ上方のスクリーンにアップで大写しになる。
2曲目の『eve』の冒頭と最後の「I LOVE YOU」をセクシーに決め、3曲目の『Shine On』では、メンバーがステージ中央で円になり、その中心にいるかおるんを囲む形でスタート。歌唱中には、各期ごとに、かおるんに近づき肩を組んだり、顔を見合わせる。
17曲目のメドレーの中の1曲である『MAMORE!!!』の時には、“とんちゃん”外岡えりか(22、6号)と“ルーリー”横山ルリカ(22、9号)の2人が中央に立って歌うところに、かおるんも入りスリーショットで歌うなど、特別な振り付けが随所に観られた。
5月10日、都内で行われたイベントで、突如、「家庭の事情」により卒業を発表したかおるんは、「私も心の準備ができていませんし、今後少しずつ認識していくんだなという感じ」と、心境を語っていたが、あれから1ヶ月が経ち、この日で見納め、歌い納めの卒業の日を迎えた。
3曲目終わりにファーストMC。“あみみ”菊地亜美(23、16号)が、「びっくりしたねぇ。私たちより、1期、2期、3期より、ごっちゃんが先に卒業するとは思わなかったね。どう、自分的に実感湧いてきた?」と、口火を切る。
かおるんは、「メンバーの顔とファンのみなさんの顔を見てると、実感せずに入られないですね。(3曲目の『Shine On』でメンバーから囲まれた時は)泣くかと思ったけど、我慢しました」と、心の内を明かすと、同期の“ゆうな”伊藤祐奈(18、23号)は、「始まったら笑顔で送り出してあげたいな」というと、最前列のファンが、「空が泣いているから」と言うと、メンバーからも、「うまい!あいにくの雨だからね」と、盛り上がる。アイドリング!!!らしく、楽しく明るく「かおるんの卒業ライブ」はスタート。
4曲目は、かおるんが最後に参加したシングル『キュピ♥』。かおるんが「アイドリング!!!の中でも史上最高に可愛いと言われている曲です。みなさんでキュピキュピしてください」と、曲紹介。続いて、5曲目は、『キュピ♥』のカップリング曲である『ドーナツの向こう側』(フルメンバーVer.)。
ここで、2010年からのテレビ番組『アイドリング!!!』での活躍を振り返る「後藤郁メモリー」のVTRが流される。2010年4月1日の番組初登場で、「個性をフルに発揮していきたい」と、豊富を語っていたとおり、美形キャラだったハズが、場を不思議な空気にしていく特異なキャラクターとして、いつのまにか変遷していく様子が克明に映し出されていく。
6曲目~12曲目まで、派生ユニット『アイドリングNEO』コーナー。持ち歌7曲をすべて披露。ロック調の曲に激しいダンスとは裏腹に、3曲終わったところで、トークコーナー。メンバーひとりひとりが感想を述べる。トップの“ふるまゆ”古橋舞悠(15、31号)は、普通に語ったが、2番目の“せきまゆ”関谷真由(18、32号)が号泣。すると、“るかぴょん”橋本瑠果(14、33号)、“さとれな”佐藤麗奈(15、34号)、せきまゆもつられてボロボロと泣き始め、「お祭り」モードから「お別れ」モードへ。そんな中、主役のかおるん、ゆうな、“ミケ”佐藤ミケーラ倭子(18、35号)は笑顔を保ち続けた。
明けのトーク後、あさひとかおるんが学ラン姿で、オジーと“ウメ子”河村唯(24、12号)が大きな旗を持って登場。13曲目は、朝日奈央と後藤郁のユニット「Team 学ラン」の『いち恋』で盛り上がる。
14曲目は、親友のゆうなと2人きりのデュエット『Forever Remember』をシットリと聴かせる。お互いに何度も顔を見合わせ、最後は手をつなぎ、前後に大きく振ったあと、ギュッと抱き合う。感傷的な一曲。離れ際に、手をパチンと合わせて、2人が左右に別れると、真ん中から、“るぅちゃん”倉田瑠夏(17、22号)と、“オジー”尾島知佳(20、26号)と、4期生4人が揃う。
15曲目は、前半が4期の4人で『GO EAST!!!GO WEST!!!』を。途中からアイドリング!!!全員が加わる。16曲目は、全員がひと節ずつ、「Iのスタンダードは~」と歌う『Iのスタンダード2014』を。
午後7時59分となり、8時以降に出れない満15歳以下メンバーの“レイア”清久レイア(14、30号)とNEO期の“るなぴょん”橋本瑠果(14、33号)が、お別れのあいさつ。レイアは、「今までありがとうございました。後藤さんに感謝の気持を・・・」と、涙で聞き取れない。NEOコーナーで号泣していたるかぴょんは、「これからもいらない豆知識を集めてきください」と、涙でくしゃくしゃになりながらも笑いを取る。
続いて、かおるんの一発ギャグがあみみからリクエストされる。「滑ってもいいよ。何やっても最後だから許される!」と、エールを送られると、会場からも「すべっても大丈夫」のタオルが掲げられる。意を決してやるも、やっぱり滑ってしまうかおるん。
親友のゆうなから、「オーディションの時のかおるんがみたい」とリクエスト。まだ、こんなキャラだったとは誰も知らなかった美少女時代。元気で可愛く「後藤郁でーす」と、キャピポーズ!まだまだ美女の片鱗は残っていた!
涙なくして見れない・読めない感動のフィナーレへと続く後半の記事はアイドリング後藤郁、卒業公演【後篇】!上げて落とされかおるんらしく「みんなみんな大好きだぁー」。