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「あまちゃん」新たな挿入歌完成!クドカン作詞で大友良英氏を「困らせて」“お詫び”

 ついに物語後半となる東京編に突入したNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。その『潮騒のメモリー』に続く挿入歌『暦の上ではディセンバー』がこのたび完成したことが28日、同局より発表された。

 ドラマ後半は全国47都道府県のご当地アイドルから選抜されたアイドルグループ『GMT47』の挫折と奮闘が描かれる。『暦の上ではディセンバー』は劇中の人気アイドルグループ『アメ横女学園芸能コース(通称:アメ女)』の大ヒット曲となっているといい、能年玲奈演じる天野アキの所属するGMT47メンバーも歌唱するという。

 作詞は『潮騒のメモリー』と同じく脚本の宮藤官九郎が。作曲は番組オープニング曲などでお馴染みの大友良英氏が担当した。宮藤は、「僕は現代のアイドルのことは良く分からないし、ことさら調べたわけでもありません。ただ、アキが北三陸で好かれ、暖かく送り出されたように、GMTのメンバーっもそれぞれの地元で愛され、夢をいだいて上京したと思っています。ということは、埼玉、宮城、徳島、佐賀、沖縄にも、アキにとってのユイちゃんみたいな存在がいて、その親友に対して恥ずかしくない自分になろうと奮闘しているのでは?と想像します。そんな同志がいる奈落は、北三陸の漁協や海女カフェ、リアスのように、アキにとって、居心地の良い場所になるといいなと思います」と、思いを。

 さらに、宮藤は、楽曲へ「その頭上でいつも流れる曲が『暦の上ではディセンバー』。(古田新太演じる)太巻さんは振りから考え、それに合わせて曲と歌詞を考えるスタイルなので、僕も踊りながら、今回は3分で書きました」と、冗談めかしつつ、「間にラップが入るのは、なんかなまってるから面白いかなと思って。また大友さんを困らせてしまったようです。どうもすいません」と、“お詫び”もしている。

 そんな宮藤に大友氏は「宮藤さんが『潮騒のメモリー』を5分で書いたことに対抗し、3分で作ろうと思いましたが、さすがに無理でした(敗北!)」と、こちらもユーモアで対抗。ともに音作りをしたSachiko M氏や江藤直子氏、高井康生氏らをあげつつ「架空の人気アイドルグループを想像しながら作曲しました。録音やミックスも本物の2009年のミリオンセラーに負けないよう、全力でつくってます」と、気合の一作という。

 この挿入歌に能年を始め、GMT47メンバーらからもメッセージが寄せられた。

 ○能年玲奈
 ベテランの方々に囲まれて、アキちゃんのスペースを作って頂いた中でずっと演技をさせて頂いていました。それが東京編になって、自分でそのスペースを確保するために、ドタバタと、頑張っています。
 
 まさに、アキちゃんと私がリンクしています。アキちゃんもぺーぺー、私もぺーぺー。ぺーぺーがどこまで、臆せず、アイドルの海に飛び込んでいけるか、おバカなまま突っ走れるか、みなさん応援宜しくお願いします。アイドルって私たちの年代ではよくわからなくて、ハロプロさんやAKBさん、ももクロさんがそうなのかな?でも、あまちゃんを通して少しだけ感じたのは、春子ママも言ってたみたいに、80年代のアイドルって少し違う気がしてます。すごく遠い存在なのに四六時中頭から離れない、そして思い出すと何故か元気になれる頑張ろうと思える…そんな存在に感じています。凄く難しいけど、めちゃくちゃ憧れます。

 ○松岡茉優(埼玉県出身・入間しおり役)
 しおりは、GMTがデビューすることを強く強く願っています。時には空回りをしたり、なかなか上手くは行きませんが、絶対デビューを諦めません。真っ直ぐなしおりを演じられて私も元気をもらいます。

 ○大野いと(佐賀県出身・遠藤真奈役)
 アイドル役を演じて、元気を届けられるというところに凄く惹かれました。奈落から地道に夢に向かって頑張る姿は、演じている私にも元気をくれました。みんなでまた歌とダンスが出来たらいいなぁ!と、思います。

 ○山下リオ(鹿児島県出身・宮下アユミ役)
 アイドルといえば笑顔。その笑顔は人を元気にさせると思います。そのためには、自分自身がいつもキラキラしていなくては!と。断片的ですがアイドル役を演じてみて大変さを知りました。今後の抱負は日々変化、進化のできる役者さんになりたいです。

 ○蔵下穂波(沖縄県出身・喜屋武エレン役)
 アイドル役って私には1番無縁だと思っていたので、とても嬉しかったです。宮藤さんの作品が家族全員大好きでほぼ全部観ていたので両親に出ると伝えたときはすごくビックリしていました!これから、GMTをもっともっと好きになっていただけたらなと思います。

 ○優希美青(宮城県出身・小野寺薫子役)
 私のアイドルのイメージは、【応援して下さっている方の心の中にいつもいる存在】です。朝ドラは小学生のころからおばあちゃんと見ていて、出演することが私の目標でした。私の出身地でもある東北のみなさんを元気にできる女優さんになりたいです!

 ○斎藤アリーナ(ブラジル出身・ベロニカ役)
 放送開始から視聴者として見ていたので役を頂いたときはとても驚きました。劇中の過酷なレッスンやライブなどに加え、歌やダンスのリハーサルもあり、アイドルの気分を味わいながら一生懸命演じさせていただきました。

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