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サンミュージック創業者の相澤秀禎さんすい臓がんで死去…温かい人柄偲ばれる遺言も

 大手芸能事務所『サンミュージックプロダクション』創業者で、代表取締役会長の相澤秀禎(本名・相澤與四郎)さんが23日午後、すい臓がんのため都内の病院で亡くなった。83歳だった。

 相澤さんは、自ら発掘した歌手、西郷輝彦(66)のマネージャーなどを経て、1968年にサンミュージックプロダクションを設立。森田健作や桜田淳子、松田聖子ら人気俳優・歌手らを次々に世へと送り出した。所属タレントに愛情をもって接することで知られ、聖子、酒井らを高校卒業まで自分の家に下宿させるなど、実の子供のようにかわいがる、温かい人となりがわかる逸話も残っている。

 最近でもダンディ坂野(46)らのブレークをきっかけにお笑いタレントにも力を入れて取り組み、カンニング竹山(42)、小島よしお(32)、鳥居みゆき(32)、スギちゃん(39)ら売れっ子を輩出し見守っていた。

 また、2009年9月に酒井が覚せい剤取締法違反で逮捕された際は管理責任を取って会長を辞任。10年10月に復帰したが、酒井の心から更生を願うなど、親心を見せていた。

 25日付のスポーツニッポン、日刊スポーツ、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ各紙が報じており、昨年11月、東京女子医大の定期検査ですい臓がんが見つかり、入院していたという。手術はせず、同下旬に退院して抗がん剤治療を続けたが、食欲低下による体重減で3月25日に再入院していたという。

 事前には事務所のタレントと社員に遺言を残していたそうで、「皆さんには僕の病気治療で大変心配をかけました。とても申し訳なく思っています。一日でも早く健康を取り戻し、また皆さんと一緒に仕事をしたいと治療に専念してきましたが、難しくなりました。サンミュージックがスタートしてから46年間、今まで本当にたくさんのタレントさん、社員の皆さんに助けてもらい、今日までやってくることができました。いろんな事がありましたが、全ての事がとても素敵な思い出になっています。一人一人に会ってお礼を言いたかったのですが、それも叶わないようです」と、死期を悟っていた様子の書き出しでつづられていたとのこと。

 さらに、「僕がいなくなっても皆さんがサンミュージックを盛り立てていってくれる事をわかっているので安心しています。相澤正久社長、タレントの皆さん、社員の皆さんが一つになり、これからもサンミュージックの一員として、力を合わせて頑張って欲しいと願っています。皆さんはこの先もずっと僕の大事な家族です。皆さんの活躍をこれからも見守っていますね」と、人柄がしのばれる温かいメッセージを残している。

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