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蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」

 蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」
『めめめのくらげ』舞台挨拶

 写真家の蜷川実花(40)が12日、都内で公開中の映画『めめめのくらげ』(監督:村上隆/配給:ギャガ)舞台挨拶に監督を務めるアーティストの村上隆(51)と登場した。

 郊外の街に引っ越してきた小学生の正志。新居で彼は不思議な生き物に遭遇し“くらげ坊”と名付け友だちになるが、その街の子供たちはそれぞれ違う生き物=“ふれんど”を持っていた。果たしてその正体は…実写とCGを合成し、村上隆が初めての監督に挑む珠玉のSFファンタジーエンターテイメント!

 蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」
『めめめのくらげ』舞台挨拶

 以前から村上のファンという蜷川は「劇場で2回観ているんですけど、実は昨日も。息子ともどもハマってます」と絶賛。「実はあるシーンで息子が号泣して、席につっぷして泣いてた。完全にストーリーにシンクロして泣いてたんです。その息子を見て私も大泣き」と笑いを誘うと、村上は「子供が世界に入ってくれるというのが一番のゴールなので、一番ありがたいリアクションです」と喜んだ。

 蜷川も『さくらん』『ヘルタースケルター』で監督しても活躍中だが、村上は「『ヘルター』を観て100%感服。実写でエヴァンゲリオンを観たようなショッキングな感覚でした。実写が実写じゃない、観念的な部分とメッセージ的な部分がアニメテイストで入ってくるところに完全に打ちのめされたんです」と語り「その日から完全に蜷川先生として感服しております」と持ち上げた。

 初の監督作品で「(自分そのものを)出しすぎた」と話す村上に、蜷川は「村上隆って、超いい人なんじゃんって思える素敵な作品。(映画は)その人がどう生きてて、何がダサいかカッコイイかというのが全部出てしまうので、本当にいい人なんだなと思いました」としみじみ語った。

 監督という仕事について、蜷川は「壁だらけですね。諦めの連続。どこでどう諦めていくか、どこを頑張り死守するかとか、大変なことだらけ」と告白。お互いに監督して「よーいスタート!」という掛け声がなかなか言えなかったという。蜷川は「私も『さくらん』の時は言えなかった。(モニターを見ていても)『カメラの前が熱いんで』『カメラの前じゃないと演技見れないんで』って言われるんです」と苦笑した。

 村上は「“映画とはこうだ”という既成概念が本当に強い。思い出したのは20年前に現代芸術業界にデビューした、その瞬間に巡りあった壁ですよね」とぽつり。映画としては異例の編集期間の同作に「編集にすごい時間かかることに対しても疑問視される。僕が参入することで出会ってしまうと考えてた軋轢(あつれき)が、思った以上に大きかった」と鋭く語った。

 「お互いにインスピレーションを得たところは?」と司会に聞かれると、村上は「『ヘルター』の構造ですね。唯我独尊の体制で行くべきと理解しました。映画には映画の文法があることはわかっているんですけど、蜷川さんは文法を援用しているというか、文法を借り受けて違うメッセージを伝えようとしている。これがいいと思った」と語った。しかし、シリーズ化も予定している自作については「蜷川さんも『次の作品を取るまでに時間かかる』と言っててエーっと思ったんですけど、映画作るのって本当に精神的に、肉体的に大変だと知らなかった。なかなか腰が上がらない」と本音を漏らしていた。

 最後に蜷川は「頭を真っ白にして、全部吸収するように観ていたらとっても気持良くて終わったあとで不思議と元気になるんですよね。そのまま楽しんでください。いい映画ですので」とおすすめ。村上は「2年半(編集を)やってきたので200回ぐらい観て100回ぐらい号泣してます。号泣ポイントがかぶることを期待してます」とアピールした。

 『めめめのくらげ』は全国順次公開。

 蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」
村上隆
 蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」
蜷川実花
 蜷川実花『めめめのくらげ』で息子と号泣!「私も大泣き」
『めめめのくらげ』舞台挨拶
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『めめめのくらげ』舞台挨拶
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