俳優・夏八木勲さんが11日、神奈川県内の自宅で亡くなったことが、分かった。73歳だった。
夏八木さんは東京都出身。1963年に劇団俳優座の養成所に入所し、同期には原田芳雄さんや村井国夫さん、地井武男さんらそうそうたるメンバーとともに活動し「花の15期生」とも呼ばれた。
66年に『骨までしゃぶる』でデビューすると、数々の大作に出演。映画『戦国自衛隊』では、戦国武将の長尾景虎役を演じ、存在感を見せた。昨年10月公開の園子温監督が原発事故を真っ向から描いた映画『希望の国』では、原発事故で家族を引き裂かれる主人公の酪農家の男性・小野泰彦を熱演し、舞台あいさつでは『第37回 トロント国際映画祭』で『最優秀アジア映画賞』を受賞したことに「言葉の違いも越えて通じるものは通じるんだと感じました」と、感慨深げな様子を見せていた。
12日付の日刊スポーツが報じており、関係者によると、昨年すい臓がんが判明したというが、その後も仕事のペースを緩めず、今年も出演映画5作が公開予定という。
