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作家・佐野洋さん死去…推理小説界の第一人者

 推理小説の第一人者として知られた作家・佐野洋(本名・丸山一郎)さんが27日、神奈川・川崎市内の病院で肺炎のため死去した。84歳だった。

 佐野さんは東京都生まれ。東京大学在学中に、日野啓三さん、大岡信さんらと同人雑誌「現代文学」を創刊。読売新聞での記者業のかたわら推理小説を執筆。1959年に新聞社を退社、『一本の鉛』などの作品で社会派推理小説の書き手として注目された。ほかにも、実際の事件を基にし、日本推理作家協会賞となった『華麗なる醜聞』や、スポーツミステリー作品『完全試合』など多彩な作品を世に送り出した。

 28日付の日刊スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ各紙が報じており、故人の遺志で葬儀は行わないといい、後日、お別れの会を開くという。

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