映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす

 俳優・平野絢規くん(11)、天海塁くん(12)が1月3日都内で行われた出演映画『僕の中のブラウニー』(監督:相馬雄太/配給:夢何生)の初日舞台あいさつに登壇した。相馬監督自らキャスティングしたそうで、300名の応募の中からキャスティングした理由を明かした。他に、田口淳之介と相馬雄大監督も登壇した。

 取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ

トップ写真は、舞台あいさつに登壇した左から田口淳之介、平野絢規くん、天海塁くん、相馬雄太監督

 平野くんは、2019年のドラマ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系)を皮切りに、昨年はNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』 (NHK)や特撮ドラマ『仮面ライダーガヴ』(テレビ朝日系)など、数多くのドラマ映画に出演する人気子役。本作では、震災で妹を失い、新しい学校に馴染めずにいる中、【ブラウニー】という妖精の存在を信じ、探し始める主人公・和樹役を演じる平野絢規、

 天海くんは、23年にドラマ『マイ·セカンド·アオハル』(TBS系)、ドラマ『ギフテッド』(東海テレビ、フジテレビ系)、24年に『闇バイト家族』(テレビ東京系)、『ブルーモーメント』(フジテレビ系)などに出演。本作では、主人公・和樹の同級生・小田原雅人役

 また、田口は、【ブラウニー】という妖精を探しまわる和樹を気にかけ、彼の手助けをする【物語のキーパーソン】となる和泉大輔役を演じる。

 初日を迎え、天海くんは、「みんなで撮影をして、やっとみなさんに見てもらえる時が来て、とっても嬉しいです」と、一言一言ハッキリと答えると、主演の平野くんは、「とてもドキドキワクワクしています。ようやく『僕の中のブラウニー』の公開日が来て、すごく嬉しくて、そしてこの映画を通して、その震災のことなど様々なことを考えるきっかけになったらなと思います」と、小学生とは思えないコメントを。

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす
天野塁くん

 初めて台本を読んだ時の感想を天海くんは、「台本上は『……』『……』が多く、表情での演技が重要な人物だなと思いました」というと会場からも笑いが…。平野くんは、「妹を亡くした和樹の気持ちを考えると、とても辛かったなと思うんですけど、その周りの人たちが寄り添って、和樹が少しずつ前に進めて進めてるのがよくわかったので、それがよかったなと思います」と。

 続いて、妖精のブラウニーを探しに行く途中で、月崎駅の周りの風景とか、素晴らしいシーンがたくさん登場するが、撮影中の印象に残っている出来事などを効かれると、天海くんは、「洞窟へ向かう時にスタッフさんから『ヒルがいるよ』と言われて、とてもビビりながら、怯えながら洞窟へ向かいました」というと、また会場からは笑いがもれ。MCも「大丈夫でしたか」と聞く。それに天野くんは「大丈夫でした」ときっぱり答える。

 平野は、「チバリアンに行ってブラウニーを探しに行くシーンの時に、まず初めてすごいおっきい洞窟を見たのが感動したことと、あと自然の中でパワーが湧いてくるような感じがしました。そしてその時に相馬監督さんがチュバリアンのガチャガチャをみんなにプレゼントしてくれて、それがすごく嬉しくて、撮影がさらに楽しくなりました」と、子供らしいエピソードを披露する。それに相馬監督が、「(チバリアンは)1番の観光名所で、僕も欲しかったんで、ガチャガチャやって、みんなにもプレゼントしました」と、どうやら子供だったのは監督だったようで…。

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす
相馬雄太監督

 この映画のキャスティングは全て相馬監督自身で行ったそうで、どのような目線でキャスティングしたのか聞かれると、相馬監督は、「はい。まず、主役の平野絢規くんはですね、オーディションを募集かけたところ、結構200、300人近く応募が来まして。で、その中で選ばれた10位の中でオーディションをして、やっぱり1番演技が上手かったですね。何がうまいかっていうと、もう一瞬でその役作りに入るこの時間の速さ。もうドラマとかいっぱい出てるので、めちゃくちゃうまかったです」とその実力に納得の主役抜擢。

 続いて、冒頭でも「『……』『……』(というセリフ?)が多かった」という天海くんの起用理由は「天野塁くんはセリフが1個しかないんだよね。『……』『……』『……』『……』ばっかりなんだけど、塁くんはそういう場合はやっぱり目の演技ができるかどうかっていうところが大事な役になってきます。塁くんの目で訴えかけるこの目線というか作り方はとっても上手だなと思ったのでキャッティングしました」と、こちらも本人が言っていたように表情、特に目の動きが決め手になったようだ。

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす
平野絢規くん

 2025年の抱負を聞かすれた天海くんは、「4月から中学生になるので、勉強も部活もお仕事もたくさん売れるようにいっぱい頑張っていきたいです」というと、平野くんは「色々なことに挑戦したいです。 例えば演技だったら、やったことない役とかをやってみたいし、去年から始めたサッカーとかをもっと上手になりたいです。4月から小学校6年生になるので、小さい子たちからもお手本になるような人になりたいなと思っています。

 最後に一言を聞かれると、天海くんは、「もし、この『僕の中のブラウニー』の映画が気に入っていただけたら、家族やお友達にたくさん宣伝して、もしよかったらたくさん、もう1回、もう3回、もう5回ぐらい見てほしいです」と、やはり会場をクスリとさせるトークで映画をアピール。

 平野くんは、「本日はお越しいただいて本当にありがとうございます。初日で皆さんに見ていただくのは初めてだったので、すごく緊張したんですけど、その皆さんが温かい目で見守ってくれたらなと思います。そして、その皆さんの応援や感想をいただけたら、僕もすごく嬉しくて頑張れるので、これからもお願いします」と、きっちりしたコメントで締めた。

 映画『明日の記憶』(06)で第30回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した三浦有為子が脚本を担当する本作は、震災で妹を失った一人の小学生の少年とその父親が、どう現実に向き合い、今を生きていくのか…そのお親子の姿を、温かいまなざしで描いた、感動のヒューマンドラマ。障がいやヤングケアラー、学校内のジェンダー問題など、【子供と社会の問題】を題材に、数々の短編映画を制作してきた相馬雄太監督による初の長編映画。

 <STORY>
 数年前、津波で妹を失った森本和樹(11)。は小学五年生。ラーメン店を経営するシングルファザーの葉介と共に新天地で生活を始めたが、学校や周囲に馴染めないでいる。そんな中、妖精・ブラウニーを知った和樹は、「妹は死んだのではなくブラウニーに連れ去られた」と信じ、探し始める。戸惑う周囲の人々。だが、クラスメイトの和泉東子だけが気にかけ、翻訳家の親族・和泉大輔と共に和樹を手伝う。
 ヤングケアラーの聡太の嘘をきっかけに、ブラウニー探しの旅にでる和樹。不登校児・雅人と共に東子・聡太も和樹を追う。旅の果てに彼らがたどりつく非常な現実。だが、そんな子供たちに大輔がくれたある言葉がきっかけで、和樹は変わり始める。その変化は周囲にも影響を与え、そして、小さな奇跡を起こすのだった……。

映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす
田口淳之介(左)と平野絢規(右)が顔を見合わせ笑顔

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田口淳之介
映画『僕の中のブラウニー』平野絢規くん、天海塁くんが300名の応募から抜擢された理由を監督が明かす
相馬雄太監督

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平野絢規くん
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天野塁くん

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