アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199 第五章・望郷の銀河空間』(総監督:出渕裕/配給:松竹)初日舞台あいさつが13日、都内で開かれ航空隊の加藤三郎役・細谷佳正、篠原弘樹役・平川大輔、出渕総監督が登壇した。
38年ぶりに七章立てで現代風リメイクを果たし、今年4月からは、ついにテレビアニメとしても放送が始まるなど勢いづくヤマト。本章ではこれまで張られてきた伏線が回収されヤマト、ガミラス側ともにその内部事情に急展開がある。ほかにも、宇宙艦隊戦や技術長・真田志郎が危機に陥ったりするなど、見どころは満載だ。
観客が総立ちでヤマト式敬礼で出迎えると、出渕総監督だけガミラス式にしようとしてしまい苦笑いするところからスタート。テレビアニメ放送のヤマトのことについて、出渕総監督は、「(視聴率は)関東で5・9%で、一番良かったのが雨が振った北海道は8・8%を超えました。みなさん雨が降るように祈ってて下さい」と、雨乞いをお願いするというお茶目なあいさつ。
そんな社会的注目度の高さを見せているヤマトだけに、細谷にも反響が返ってきたことがあったそうで、「先輩方から歴史に残るヤマトに出やがってと言われた」と明かしたり、「両親はいつもは、役が決まったことを報告すると反応ないんですけど、ヤマト出たと言ったら『ホンマか!?』って」と、詰め寄られたのだとか。
本作中では、危険な単独偵察に出て“死亡フラグ”が立つ回があった篠原について平川は、「なんとか生きて帰ってこられました」と胸をなでおろすと出渕総監督も、「死亡フラグバキッと折ったよね」と、ニヤリ。しかし、平川は、ほかのとある共演者から、「あそこで死んじゃえばかっこいいよねといわれた」と、ポツリと漏らすと、出渕総監督と細谷が、悪ふざけで“犯人探し”をする様子も見せていた。
今回は加藤と衛生士・原田真琴、篠原と航空隊隊員・山本玲(あきら)のどことなくロマンスを感じさせるシーンもあるが、細谷は「(真琴は)意図的にはしていないですけど、加藤のどうしょうもない感じがキュンときているんじゃないかと。女性から観ての暴れん坊みたいな感じですね」と、分析。
さらに、細谷は「僕としてはああいう女性と(加藤が)うまく行って欲しいですね。古き良き男な感じがするじゃないですか」と、カップリングを希望。それでも、続けて「篠原みたいな女性がいたらいいんですけどね。女房役じゃないですか。そういうフォロー役が必要なんじゃないかなと思うんです」と言い出し、出渕総監督は「ぜいたく言ってるよなぁ」と、ぼやいていた。
そこから、キャスト2人の好きな女性キャラへの話へ転じ、細谷が「僕は玲です。単純に見た目がシュッとしてショートカットが好きなんです」と言い出すと、出渕総監督が「部下に手を出すの」と、爆笑し、平川が「性格は?」と問うと、「真琴ちゃんかな。たぶんギャップ萌えが好きなんです」と、好みを挙げていた。
ほかにも、出渕総監督に司会から「まだ新しいキャラは出る?」との質問が飛ぶと、「ちょっと新キャラ出てきますよ。恋しちゃうという話はありますけど、そちらをベタベタやるわけはなくそうなのかなという感じのものはやります」と話したり、第2話に隠された整合性の合わなかった部分の帳尻を6章で合わすことなどを明かしていた。
最後に、細谷は、「自分個人としても、アニメ史に名を残すような作品に出演できて嬉しく思っています」と語ると、平川も、「僕はヤマトのドンピシャの世代というよりは少し外れていますが、それでも自分の中でヤマトは大きなタイトルで、アニメ界でさん然と輝く作品で、そういう作品に携われて幸せに思っています。篠原はなんとか生き延びたので、もうひと花ふた花咲かせられるくらいの活躍があれば」と、思いを語ると、出渕総監督が「6章は航空隊員が活躍する話もあります」と、次章の予告をしていた。
アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199 第五章・望郷の銀河空間』は13日より全国公開!