3月30日に千葉・幕張メッセで開催された『アニメコンテンツエキスポ 2013』内ステージで2013年公開予定のアニメーション映画『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』イベントが開催され諸星すみれ（ヨヨ役）、加隈亜衣（ネネ役）、小松未可子（テーマソングアーティスト）、平尾隆之監督、ufotableの近藤光プロデューサーが登場した。
徳間書店発行のコミック雑誌『月刊 COMIC リュウ』で連載されているひらりん氏のオリジナルコミックス『のろい屋しまい』が原題。魔法や“のろい”が日常にある世界で、プロの魔法使いであるヨヨとネネが魔法の問題を片付けるために“のろい屋”として活躍するという物語。笑ってホロリと泣ける本格魔法ファンタジー作品になるという。『空の境界「矛盾螺旋」』などを手がけた平尾監督が足掛け3年という情熱を注いでいる意欲作だ。
通称“ヨヨネネ”初公となるイベントな上に、諸星にとっては初となるステージイベントだそうで、表情硬く現われたが、ファンから「おめでとう！」などの声援に少し緊張が解けたのか「ありがとう！ドキドキですけど楽しんでいきます」と、初々しい笑みを見せた。
イベントでは、平尾監督のこれまでの作品ヒストリーが映像で上映され、近藤プロデューサーは「もう少し尖ってたというのを観てもらえれば」と、9年間のつきあいなどをしみじみと語りつつ、初公開となる声入りのPVが上映されると場内は拍手で沸き返る一幕も。
ヨヨを演じる諸星は、「年上の亜衣さんのお姉ちゃん役というのが緊張したのですが、優しくしてくださって、最初会った時もたくさん話しかけてくださって、楽しくお芝居できました」と、リードしてもらった思い出を語ると、加隈が「いい子過ぎますよね！可愛いよ～！」と、目を細める。
逆に加隈は、「年上だけど、（諸星は）先にこの業界で活躍されてきた大先輩なんです。これが年下に見えるけど年上のヨヨさんと年上に見えるけど年下のネネちゃんと似てるのかなって。だからお姉さんと呼ばなきゃいけないんです」と、諸星を覗きこみ、これに諸星も「妹よ！」と、ノリで応じていた。
小松はPVを観て「世界観が広がるなって思ってます」と、目を輝かせ、平尾監督もうなずきながら「スタッフも観たんですけど、すごくテンションが上がっていて、声を想像しながら作業できます」と、奮起させるものになったそう。
本作はいまのところPV撮影のみで、まだ本アフレコには入ってない状態とのこと。これから本アフレコに臨むにあたって、諸星は、「ちっちゃいときから魔法使いに憧れてて、なりたかったので、魔法使いになり切って演技します！」と、気合を入れると、加隈も「声優になってこんな役ができて嬉しいです。これからの収録も、ヨヨさん大好きという気持ちをたくさん込めてのぞみたいです。」と、意気込んでいた。
テーマソングを担当する小松は、「これまで自分の演じるキャラクターをフィルターにして歌うということが多かったんですけど、今回初めて自分が役として本編にかかわらないで、歌手として世界観を彩る歌を歌うというのは、自分にとっても新しいことなのでこれからが楽しみです」と、前を向く。すると、近藤氏が「実は小松さんの知らないことをたくさん知っているんです。たぶん、小松さんがビックリするし、喜んでくれること。それに体験したことないことを話しているところです」と、何やらビッグサプライズを感じさせる発言もあった。
見どころについては、加隈が「空から落ちてくるシーンのヨヨさんのほっぺたを観てほしいです。表現がすごく可愛くて！」とオススメすると、諸星が「可愛いヨヨさんになれるように頑張ります！」と、ニコリ。
最後に、諸星は「最初から最後まで緊張しっぱなしだったんですけど、すごく楽しかったです。本編も楽しいものになると思いますので期待して待っててください。頑張ります！」とメッセージを寄せると、加隈も「ネネさんは素敵な女性で、素敵な“のろい”のような魔法にかかって頂けると思うので、いろんな情報を楽しみに待って頂ければ」と、呼びかけファンから温かな拍手が送られた。
アニメーション映画『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』は2013年内に公開予定！今後は5月3日より徳島で開かれる『マチ★アソビ』に加隈も出演するという。
■詳細情報
原作：ひらりん（物語環境開発）「のろい屋しまい」徳間書店
監督：平尾隆之
キャラクターデザイン・総作画監督：柴田由香
副監督：高橋タクロヲ
アニメーション制作：ufotable
