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人間国宝の大蔵流狂言師・茂山千作さん死去…幅広い活動で知られる

 大蔵流狂言師で人間国宝の茂山千作さんが23日午前、京都市の自宅で肺がんのため死去した。93歳だった。

 茂山さんは京都市出身。三世茂山千作の長男として生まれ、1924年(大13)に初舞台。66年に当主の名前である十二世千五郎を襲名した。他流の狂言師や新劇俳優との共演、歌舞伎やテレビドラマへの出演など幅広い活動で知られ、狂言界で初めて文化勲章を受けた。

 24日付のスポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、東京中日スポーツ各紙が報じており、長男の十三世茂山千五郎さんによると、千作さんは昨年秋に肺がんが発覚。昨日までは変わらぬ生活をしていたが、テレビで野球中継を見ていたときに体調が悪くなり、深夜に寝室に様子を見に行ったところ、すでに息をしていなかったという。

 告別式は5月27日午後1時から京都市左京区、金戒光明寺で。喪主は長男・千五郎さん。

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