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スフィア4人組モチーフ「夏色キセキ」制作会見!戸松遥旅館で“迷子”に

20120129夏色キセキ
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 人気女性声優4人組ユニット『Sphere(スフィア)』の寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生がメインとなって主演するテレビアニメ『夏色キセキ』(制作:サンライズ)制作発表会見が1月29日、東京・日本青年館で行われ、1時間近く予定時間オーバーするほどの大盛況を見せた。

 同作はオフィシャルホームページはあるものの、その情報はスフィアが主演することと静岡・下田市が舞台で女子中学生4人が主人公という以外ほとんど謎のベールに包まれており、一体どんな“キセキ”が起こるのか不明。放送日や放送局なども一切明かされないという状態だった。

 それだけに、ファンの期待も最高潮に高まり、舞台上にアニメに造詣が深いMCを務めるニッポン放送アナウンサー・吉田尚記が登壇するだけで歓声が飛び、スフィアの4人が登場するころには、場内は割れんばかりの拍手で揺れることに。さらに、同作監督で代表作に『機動戦士ガンダムOO』『はなまる幼稚園』などを手がけた水島精二監督を交えトークショーに突入となった。

 水島監督は「スフィアのために作っているというわけではないですが」と、前置きをしつつ、4人のプライベートでの性格が作品に反映されているとし、声優をモチーフにした珍しい作品になることを力説。

 明朗快活かつ冷静、運動神経がよくテニス部所属の逢沢夏海(あいざわ・なつみ)演じる寿は、「お昼の放送をやってました。録音する部活でした。割と好きな曲はHYさんとかかけてましたね」と、自身の学生時代を振り返ることに。

 両親が医者で大富豪のお嬢様という水越紗季(みずこし・さき)は高垣が演じるが、実際、高垣は両親から“お上品”に育てられていたエピソードを披露。夏海と同じテニス部に所属し、意外と活発な面もあり、クールで大人びた子になるそうだ。

 底抜けに明るいムードメーカーで物語を引っ張る花木優香(はなき・ゆか)は戸松の性格に近い部分も多いそうで、旅館の娘という設定は、2011年放送の人気アニメ『花咲くいろは』和倉結名役に続き2度目。そんな戸松は、ロケハンの際、夜の旅館で高垣の部屋が分からなくなる“迷子”となり、「彩陽ちゃ?ん!彩陽ちゃ?ん!」と、叫びながら部屋を探し歩いている姿を水島監督に見られて、恥ずかしさのあまり物陰に隠れたというエピソードを暴露され、苦笑いを浮かべることも。

 表情をあまり表に出さず、御石様と呼ばれる大きな石が飾ってある神社の娘という設定の環凛子(たまき・りんこ)役の豊崎。前クールのアニメ『UN-GO』でも組んだ水島監督は豊崎を観察していたそうで、「この子は意外と暗いかもしれない」と、思ったのだとか。というのも、「普段明るそうに見えるんですが、音楽の選曲を聞いてみたら、そんなマニアックなの選ぶんだ」と、水島監督に驚きがあり、このことから豊崎の内面を予想し役を当てたそうで、豊崎は、「監督は占い師か何かですか!?」と、詰め寄る一幕も。

 そんなふうにズバズバと4人の性格を言い当て役に反映している水島監督だけに、「放送が終わったあとに(4人に)嫌われたりしてもしようがない。スフィアを応援していた人には、『そうだ!』と思わせると思いますが、そういう意味ではファンと僕とファンのバトルですね」と、意欲を燃やすこととなった。

 その後は、インターネットラジオ番組『Pl@net Sphere』公開収録、ヒット祈願、デビューした2009年5月に初のワンマンライブを開いた同所での今年初のミニライブ『LET・ME・DO!!』『Spring is here』『キミが太陽』の3曲を披露し、会場一体となることに。

 最後に、戸松から、「『夏色キセキ』は本当に周りの製作者、キャスト含めいい作品を作って行こうという感じで、“絆”が深い関係でして、アットホームな中で作っています。生まれて初めてロケハンとかに行ったりとか、パーソナルな部分を知ってもらったりしました。スフィアだからできることと言うのもあると思います」と、意気込みを明かすと、「4月から始まりますので、みなさまぜひ楽しみにしていてください」と、放送が次クールになるとし、MBS、TBS、BS-TBSほかで放送されることも発表された。また、OP・EDもスフィアが担当。その楽曲は2012年4月25日に発売予定となる。

 ついに、その全貌が明かされ始めた『夏色キセキ』。約2ヶ月後に迫った放送では、どのような“キセキ”が展開されるのか、今春が待ち遠しい。

20120129夏色キセキ
制作発表会見が開かれた
20120129夏色キセキ
発表会に臨む4人
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