女優の西畑澪花（12）が1日、都内でショートショートフィルムフェスティバル＆アジア（SSFF & ASIA）『Jリーグ20周年記念特別ショートフィルム』完成披露記者会見に別所哲也（47）、中嶋朋子（41）、神尾佑（43）、平畠啓史（44）、大川五月監督らと登場した。
Jリーグ20周年を記念し別所が代表を務めることで知られるアジア最大級の国際短編映画祭SSFF & ASIAとJリーグがタイアップ。記念作品『旅するボール』では、東日本大震災の被災地である仙台を舞台に、津波で流されてしまった父の寄せ書きボールをもう一度作り直そうとする少女と、その家族の物語が描かれる。
別所は「大きな節目に一緒にできて嬉しいです。日本のJリーグ発として、世界のさまざまなリーグでショートフィルムが作られるようになれば」と思いを語った。福島県出身の神尾は「震災に対する思いは大きなものがある。そういう作品に出れて嬉しいです」と話した。
今作で初主演となる西畑は千葉県出身の現在中学1年生。テニスとバスケット、フットサルが得意ということで、撮影で訪れたベガルタ仙台のホームスタジアムでの本物のリーグ戦に「すごい歓声でビックリしました」と笑顔。同じく初のスタジアムに神尾も「すごく大事な試合だったので盛り上がりがすごかったです。こっちも興奮してきました。最後の方はなんで歌（応援歌）を知らないんだろうと思いました」と興奮気味に語った。
撮影中のエピソードを聞かれると、西畑は神尾演じる父が慣れない料理を作る場面を挙げ、「ご飯を食べているシーンは、本当にそんなに美味しくなかった」と素直な発言で笑いを誘った。神尾は「畑を耕してニンジンを作る場面では、実際に津波で全部流されて、何もない一角で畑を作って野菜を育てているんです。諦めないということのひとつの形なのかなと思いました」としみじみと話した。また、サッカー通としてしられる平畠は「これをきっかけにスタジアムにぜひ足を運んでいただければ」と呼びかけていた。
『旅するボール』はSSFF & ASIAでプレミア上映される。
