お笑いタレントの渡辺直美（25）が16日、東京・渋谷『smiLe Land 渋谷PARCO店』で行われた、日本初ふっくら女性のための本格的おしゃれスタイルマガジン『la farfa（ラ・ファーファ）』（ぶんか社）の発刊記念イベントに登場し、3L以上の14名の読者モデルとともにウォーキングした。
L～10Lまでのレデイースアパレルを取り扱う専門通販カタログ『smiLe Land（スマイルランド）』（株式会社ニッセン）の店舗が、3月21日に発刊される『la farfa』とのコラボイベント「la farfa ×smiLe Land 2013 Spring&Summer Collection」を行った。
同誌の今晴美編集長は、「自分が欲しかった。私たちぽっちゃりは、着たい服ではなく着れる服を探してしまう。普通のファッション誌を真似しても洋服のラインが（シルエットがキレイに）出ない。残念な思いをしてきた」と、創刊のキッカケを語る。
我が意を得たりとばかりに大きく何度も頷き、「その通り！」を連発していた渡辺は、「普通の雑誌のモデルさんたちは、鶏ガラみたいにガリガリだから、着てカッコイイと思うけど、私たちが着たら、全く違う。同じような体型のモデルさんだとイメージが沸きやすい。痩せたいという思いはあるけど、なかなかねぇ・・・」と、悩みをチラリ。
今編集長は、「痩せた自分よりも、今の自分を可愛く見せるのが重要かな」と、フォロー。さらに、渡辺を創刊号のカバーガールに抜擢した理由について、「歌ってよし、踊ってよし、コントはバツグン。いろんなファッションに身を包んだらどうなるのか」と、違った魅力を引き出そうとしたという。
渡辺はカバーガールの話が来た時のことを、「一発目の表紙。ありがたかった。雑誌の表紙は、なかなかねぇ。安室（奈美恵）さん、浜崎（あゆみ）さんという最強の人たちと同レベルですからね」と、笑わせた。
史上最大の音楽とファッションの祭典『東京ガールズコレクション』でもランウエイの経験はある渡辺だったが、「緊張しますよね。ランウエイなかなか歩くことない。どや顔で行くのは恥ずかしい。ぽっちゃりモデルの方々が堂々とされていて、みなさん凄いですよね。コンサバ系、癒し系、原宿っぽいぽっちゃりと、いろんなジャンルのぽっちゃりがいる」と、目を丸くして驚いていた。
また、8年間で体重が約30キロ増え、「65キロだったのに今では95キロ。東京に来てドーンと増えた」と話す渡辺は、普段、洋服を買うときは、試着しないそうで、「見たままで、これ着れるな」と目で測って。LLか3Lぐらいを選ぶという。試着をしない理由は、「面倒くさいから。（試着室は）暑いし、狭いし、（洋服が）破れちゃったらどうしよう」と、ぽっちゃりならではの悩みを告白。
しかし、会場となった通販カタログ『smiLe Land』の店舗は、「冷房がガンガンに効いていて、普通の試着室よりデカイ。心遣いがありがたい。それにフェミニン、カジュアルなどジャンルに分かれていし、店員さんもぽっちゃりさん」と、気に入った様子。
今日は、表紙と同じ衣装で、透け感のあるトップに脚を思い切り出したショートパンツと、フェミニンルックだが、普段は、「フェミニンな服は恥ずかしくて着ないですよ。パンツとかサイズがないんで履かない。なるべく足見せないようにロングスカートばっかり。ストッキングもお腹の下だから、屈むとクルクルクルって勝手に巻いて、下にズレ落ちてくる。透けてる感じの洋服いいなぁと。ベアトップを着て、薄手のもの。セクシーに着てもいいかなぁ」と、女性らしくオシャレ談義に花を咲かせた。
ぽっちゃりの利点として、「ダイナミックで、セクシー。胸もドーンと出てますし、お尻も出てますから、ウエストもキュッと締まって。
「ここにいる人たちは、みんなデブ専なんでしょ？仕事の顔は、もっと違う！目の輝きが違うもの。今日はデブ専の人から見たら、いろんなデブがいてたまらないと思う。デブ専の人にも見て欲しい雑誌です！」と、悪乗りでPR。
理想のタイプについて、「ぽっちゃりしているぐらいの人がいい。抱きあうとガリガリだと骨が折れそう。化け物と少年の物語みたいになる。私より大きい人のほうがいい」と明かし、そういう人は、「なかなかいないですね」と、ガッカリ。
最近も、焼肉屋の店長に、「向こうにデブ専のやついるから連れてくるよ」と、紹介された一般男性から、「好きなんですよね～」とアプローチされ、「ごはん行きましょうよ」と、アドレスを交換して、ごはんを食べに行ったそうだが、「ご飯に行ったわりには、ぜんぜん、ぐいぐい来なかった。意外とみんな、奥手な方ですよね～」と、ガッカリしていた。
最後に渡辺は、「ぽっちゃりのみんなは何をしても可愛らしく、愛される人たちです。今まで生きづらかったけど、生きやすい環境になった。これからはぽっちゃりを諦めずに、殻を破れてないという子たちは、本を読んでオシャレになってほしい」と、エールを送った。
