お笑いコンビ『サンドウィッチマン』の伊達みきお(38)と富澤たけし(38)が5日、都内・台場のフジテレビで行われたBSフジのバラエティー番組『東北魂TV』枠拡大&復興支援イベント発表記者会見にお笑いタレントのマギー審司(39)、狩野英孝(31)、鳥居みゆき(31)、トミドコロ(30)とともに出席した。
東日本大震災以降、『東北魂』の名のもとにチャリティーライブなど被災地支援活動を行っている『サンドウィッチマン』ら東北出身の芸人が中心となり、「笑いで日本を元気にする!!」を合言葉にユニットコントを展開している同番組。
2011年10月にスタートし、BSフジにて毎週日曜・午後10時55分～午後11時という5分間のレギュラー放送だったが、4月度の改編で、毎週日曜・午後11時30分～午後11時55分と、25分枠に拡大！ これについて、伊達は「5分の番組は見づらい方もいらっしゃったと思う。長めのコントだと3週に分けたり、振り返りで1分半ぐらい使ったり。そこに予告も入って、本編が1分ぐらいしかなかった(笑)」と、たった5分の放送枠に苦笑い。
だが、今回の枠拡大を機に「たっぷりコントができるということで、我々も喜んでおります。これからもより一層、長めのコントをやっていきたい」と意気込むと、相方の富澤は「5分番組が25分番組になって、何かあったとしか思えない」と疑心暗鬼になりながらも、「僕の大好きな英孝ちゃんがそれだけ長く見れるのが楽しみ」と、狩野をネタに笑いをとった。
マギーは「5倍ですからね。5分番組を毎週やるだけでも、皆さんのスケジュール合わせるのが大変だったのに、25分何やるんだろう？」と不安をのぞかせたが、「でも、いろんなことができると思うので、楽しみですね」と、気持ちは前向き。狩野が「東北魂に新しい風をということで、僕がコントを書く企画があったんですけど、みんなに食い気味でボツにさせられました」とこぼすと、報道陣も爆笑！
さらに狩野が「今回25分になって、できるチャンスはあるのかな」と希望を抱くも、周りの芸人が一斉に「ないですね」と突っ込む。またしても食い気味に断られた狩野は、「でも、数は撃っていきたい」とハートの強さを見せつけたが、伊達から「撃たなくていいけどね。じっとしていて」とチャチャを入れられ、狩野が「最悪、DVDの特典に…」とすがろうとするも、周りから「それもないです」と、シャットアウトされていた。
鳥居が「放送時間は5倍になるけど、ギャラはそのままなんだって」とぶっちゃけると、芸人たちが慌てて「そういうのやめなさいよ！ 復興支援の番組なんだから」と、ストップ。だが、富澤は「それ聞いて、軽くショック受けてます…」と落ち込んだ表情に。
メンバー最年少のトミドコロは「4月からさらに自分の出番を増やせるように、『サンドウィッチマン』さんのバーター感をそんなに出さないようにしたい」と、所属事務所の先輩に頼らずやっていくことを宣言。だが、鳥居から「だってあんた千葉(出身)じゃん！」と、東北に縁がないことを暴露されたトミドコロは、「いま方向性に悩んでいます…」と、リアルに告白していた。
そして、4月13日に宮城県名取市文化会館で『東北魂TV 復興支援スペシャルLIVE 2013 in 宮城』を開催することも発表。スペシャルゲストとして、『磁石』、『アルコ&ピース』、『U字工事』のお笑いコンビ3組が参加することもアナウンスされた。
『磁石』の永沢たかし(33)が秋田出身、『アルコ&ピース』の平子祐希(34)が福島出身という東北つながりがあるが、『U字工事』は栃木出身。これについて、伊達が「我々の中では南東北という感じ」と釈明すると、周りから「北関東だろ！」と突っ込まれていた。
名取市でやることについては、伊達が「仙台市の繁華街でやるんじゃなくて、あえて被災地の名取市にした。閖上(ゆりあげ)という地域は900人も亡くなったところで、我々もよく行っている場所だからぜひやりたいと思った。凄い意気込みで行きたいと思います」と説明。狩野も「ユニットコントをテレビじゃなく、舞台でやるのは初めて。一回きりということで、気合入れて爆笑を届けたい。いずれは宮城や福島、岩手に行って、被災地の体育館とかで無料でできたら嬉しい」と、番組の目標を掲げた。
もうすぐ震災から2年が経過するが、震災を連想させるフレーズは抑えるよう気をつけているという『東北魂TV』メンバー。狩野が「その割には、7割下ネタだったりしますからね」とぶっちゃけると、伊達から「それはお前のネタじゃねえか！」と、突っ込みが入る。
千葉出身のトミドコロが、「東北の人は結束力が強い。一つになっているのを感じる」と、『東北魂TV』メンバーを称賛すると、狩野も「初めて『サンドウィッチマン』さんとお会いしたとき、宮城出身ということを言ったら、『凄い仲間意識持てるわ。一緒に頑張っていこうぜ』って言われたのが忘れられない」と、同調。だが、サンドは2人とも「覚えてないですね。そんなことあったっけ？」と、両手を広げてとぼけ、最後まで狩野をイジっていた。
『復興支援スペシャルLIVE』は4月13日、昼公演は午後1時、夜公演は午後5時から開演。入場料は一般3000円、小学生以下2500円(ともに前売り料金)で、一部は東北復興のために役立てられる。
