人気アイドルグループ『AKB48』から“みなるん”こと大場美奈(20、チームB)、“れいにゃん”こと藤江れいな(19、チームB)、“こまり”こと中村麻里子(19、チームB)、“なっつん”こと小嶋菜月(17、チームB)の4人が5日、東京・日本赤十字看護大学広尾キャンパス 広尾ホールで行われた「第1回 いのちを救え!赤十字BLS全国大会」に出席し、救命措置の大切さを訴えた。
BLSとは、Basic Life Support(=一時救命処置)の略。窒息を起こした人に対して、救急隊や意思に引き継ぐまでの市民が行う救命手当のことで、具体的には胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDを使った心肺蘇生を行う救命処置のこと。
大会スタート前に、AKB48の4人が「藤江&中村組」と「大場、小嶋組」2チームに別れて体験。胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸の手技の良否がスコアで判定され、中学時代に経験があるという藤江のチームが97%、大場チームの92%より高得点で勝利した。
中学時代に経験がある藤江は、「中学生の頃に比べたら、力の強さが変わってくる。その当時は、深く行かなかった。今回も大丈夫かなぁと思っていましたけど、そのときに比べたら上手にできているかなぁ」と、過去の経験が生きた。
全国大志会を勝ち抜いた、茨城県、神奈川県、島根県、埼玉県、青森県、千葉県、静岡県、大阪府、東京都、長野県、大分県代表の2人1組、11チームが優勝を競った。
レベルの高い救命処置を間近で観た4人は、真剣な表情で見つめた。大場は、小学生の娘さんと親子で参加した埼玉県のお母さんの冷静さに、「数よりも丁寧にやることが大事なんだなぁと思いました」と、新たな発見。
小嶋は、「同じ年の高校生の方が息ぴったり合わせてすごいなぁと感動。1人が押しているときに、バートナーの方が、何回押しているかを数えていらっしゃって、2人のチームワークの凄さ、信頼できるからこそ」と、感動した。
2度の試技を行った優勝チームの大阪府について、中村は、「さきほどの休憩時間の時に、1回目を間近で見ていた小嶋、大場から、『強さが男性ですので強くて、底についている音がするよ』と言われて、実際に手際よく、力強くてマジマジと見てしまいました」と、真剣な表情で一挙手一頭足を目に焼き付けていた。
大場は、「初めて体験した身としては、たくさんの方が手順を覚えて演っている頼もしく、もっともっとたくさん、誰でもできるという環境になって、緊急の場合に対応出来る国になれたらいいなぁ」と、思いを語った。
今回、参加して、小嶋は、「私は、小学生の頃から看護師になって人を助けたいという夢があったので、参加させてもらえて光栄でした。今日、参加された方々は、たくさん練習をしてきたからこそ、チームワークを持って出来たんだと思います。たくさんの方に、赤十字社AED講習会に参加してもらって、みんなが人を助けられる環境になっていけたらと思います」と、訴えた。
藤江は、「今日、参加して分かったことは、皆さん技術を高めていることに感動したのと、周りの人とのチームワークや協力が大切と実感しました。AEDの使い方を多くの方に知っていただいて、多くの方の命を救える国になったら」と、望んだ。
中村は、「心臓マッサージの正しいやり方をキチンと学ぶことが出来た。AEDは、身近なものになっていて、ショッピングセンターや学校にも設置されているので、正しい知識を持って、たくさんの人がたくさんの命を救えるような環境になってほしいと思います。講習会だけではなく、インターネットでも(AEDの正しいやり方が)確認できるということで、たくさんの方にチェックしていただきたいと思いました」と、語った。
大場は、「今回はAEDを使った講習ではなかったのですが、実際に使われているのを見て、AEDはアナウンスがあるので、やり方がわかりやすい。落ち着いて、正確に的確に対処するのが鉄則。講習受けてからでないと出来ないことなので、たくさんの方に講習を受けていただけるように、私たち、オフィシャルメッセンジャーとして、若い方たちにもつたえるように頑張って行きたいなと思います」と、誓った。
最後に大場は、「いつ誰がどういう状況で、(救命措置の場に)出くわすかわからないので、ぜひ一度、(講習を)受けていただきたい。役に立つことであるので、ぜひ皆さん、たくさんの方が受けられる環境が必要だと思います。そういう場が増えることも願っています」と、メッセージを送った。
なお優勝は大阪府で、2位は大分県、3位が青森県となった。