東京の市場をPRするイベント『東京イチバ大学』supported by J-WAVE『LOVE MARCHE(ラブ・マルシェ)』が23日、東京・原宿の表参道ヒルズで開かれ、お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建(40)、放送作家・小山薫堂(48)、料理人・道場六三郎(82)らが登場しMCはレイチェル・チャン(38)が務めた。
東京都にある11市場の役割や機能を認知させ身近にすることを目的としたプロジェクト『TOKYO ICHIBA PROJECT』の一環。渡部は料理への造詣が深いことから、昨年11月からスタートした東京イチバ大学学長に就任していた。
「学長ということで気合入ってます」と、あいさつした渡部。普段の生活でも市場を利用しているそうで、「よくテレビ局行く前に朝ごはんを市場の食堂で食べたりしてることが多いです。市場は人が多くて、お魚が売ってたりとかしてという漠然としたイメージしかないのできょうは勉強したい」と語った。
イチバ大学の総合プロデューサーである小山氏は「美味しいと思う気持ちは感情移入から生まれると思うんです。食べるもの作った人への思いが芽生えることでさらにおいしくなる最高の調味料だと思います。料理を作ってくれた人の先、生産する人、料理をつくる人の間に市場があって、それを知ることが食育にもつながると思います」と、思いを語った。
イベントは食情報誌『dancyu(ダンチュウ)』の植野広生氏、築地唯一の図書施設『銀鱗文庫』の事務員・福地享子さん、そして、道場が、2人にそれぞれ魅力や歴史、料理などをレクチャーすることに。
植野氏は、市場を「プロのための目利きのいるセレクトショップ」と形容しつつ、約700件軒を連ねる築地市場については半分近くがマグロを扱うことを説明。植野氏とともに築地市場に取材に行ったことがあるという渡部は、「けっこう殺気立ってますよ。ピリピリしてました。ロケをしようとしましたけど、インタビューどころじゃなかったですよ」と、思い出を語ることも。
道場は82歳ながらいまだに市場に足を運ぶ現役だそうで、「市場に行くと旬が分かります。行ったらメニューが浮かぶんです。私“市場六三郎”と言われているんですよ」と、楽しげ。それでも、最近の若手料理人に思うところがあるようで「市場に行かなきゃ魚は見れない。一番腹が立つのは近ごろの若いやつは注文を電話でするんです。電話で魚は見えないだろうって」と、嘆いていた。