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森山未來 『苦役列車』でキネ旬・主演男優賞!「いろんな意味で“苦役”だった」

森山未來 『苦役列車』でキネ旬・主演男優賞!「いろんな意味で“苦役”だった」
「本当に報われた」と感激

 俳優の森山未來(28)が10日、都内で行われた『2012年 第86回キネマ旬報ベスト・テン表彰式』に登場した。主な登壇者は女優の安藤サクラ(26)、橋本愛(17)、俳優の小日向文世(59)、三浦貴大(27)、映画監督のヤン・ヨンヒ(48)、周防正行(56)ら。

 森山は芥川賞受賞の西村賢太の同名の小説を原作にした映画『苦役列車』に主演。昭和後期を舞台に日雇い労働で稼いだ日銭を酒代と風俗へつぎ込む、地をはうような主人公を好演し主演男優賞の受賞となった。この日は舞台の上演先である九州から飛行機で駆けつけた森山は到着が遅れたことを詫びると「羽田までは順調に来れたんですけど、そこから高速に乗ると事故で渋滞。降りて迂回しても渋滞で紆余曲折あって、“来るな”ってことかなと思いました」と笑いを誘った。

森山未來 『苦役列車』でキネ旬・主演男優賞!「いろんな意味で“苦役”だった」
キネマ旬報ベスト・テン表彰式

 森山は「『苦役列車』でこんな賞をいただけるのが本当に嬉しく思います。現場では山下監督とコミュニケーションを取りながら作り上げた愛情深い作品だったんですけど、どっちかというと出来上がってからが苦役列車でした」と苦笑い。様々な評判を呼んだ作品に「興行的にもいろいろありまして…」と会場に集まった映画関係者やファンをドッと沸かせると「いろんな意味で“苦役”ではあったんですけど、賞をいただけたことで本当に報われたと思います。本当に嬉しいです。スタッフのもとへ持っていきたい」と喜びをにじませた。

 実際に役作りのために三畳一間の風呂無しアパートに1ヵ月住み込み、酒浸りの日々を送ったという森山は、当時を振り返り「悪くなかったな」と笑いながら「もともと酒は好きなので、酒だけ飲んで自堕落な生活をするというそれだけのだったんですけど」と事も無げ。「風呂無しのアパートで生活していたのが役作りだとしたら、そうかもしれないですけど、真面目に遊ばさせていただいている感じです」と淡々と語った。

《受賞作一覧》

◯日本映画作品賞 『かぞくのくに』(監督/ヤン・ヨンヒ)
◯外国映画作品賞 『ニーチェの馬』(監督/タル・ベーラ)
◯文化映画作品賞 『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』(監督/長谷川三郎)
◯日本映画監督賞 周防正行(『終の信託』により)
◯外国映画監督賞 マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』により)
◯日本映画脚本賞/読者選出日本映画監督賞 内田けんじ(『鍵泥棒のメソッド』により)
◯主演女優賞/助演女優賞 安藤サクラ(『かぞくのくに』/『愛と誠』『その夜の侍』ほかにより)
◯主演女優賞 森山未來(『苦役列車』により)
◯助演男優賞 小日向文世(『アウトレイジ ビヨンド』ほかにより)
◯新人女優賞 橋本愛(『桐島、部活やめるってよ』『ツナグ』『Another アナザー』ほかにより)
◯新人男優賞 三浦貴大(『ふがいない僕は空を見た』『あなたへ』『わが母の記』ほかにより)
◯読者選出外国映画監督賞 ベン・アフレック(『アルゴ』により)
◯キネマ旬報読者賞 大高宏雄(キネマ旬報『ファイト・シネクラブ』の連載により)

《ムービープラス・アワード2012》特別共産
◯ベスト作品賞 映画部門『のぼうの城』

森山未來 『苦役列車』でキネ旬・主演男優賞!「いろんな意味で“苦役”だった」

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安藤と共に喜びに沸いた
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九州から駆けつけた森山
森山未來 『苦役列車』でキネ旬・主演男優賞!「いろんな意味で“苦役”だった」
森山未來
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安藤サクラ
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橋本愛
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小日向文世
三浦貴大
三浦貴大
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ヤン・ヨンヒ監督
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周防正行監督
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キネマ旬報ベスト・テン表彰式
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