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安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞

安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
「爆発して今、口から出ています!」

 女優の安藤サクラ(26)が10日、都内で行われた『2012年 第86回キネマ旬報ベスト・テン表彰式』に登場した。大賞に輝いた主演映画『かぞくのくに』の監督ヤン・ヨンヒ(48)と受賞の喜びに湧いた。

 映画『かぞくのくに』はドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』で70年代に北朝鮮に帰国した兄たちと朝鮮総連の幹部として活動する父を描いたヤン監督の初めてのフィクション作品。監督の実体験をもとに、国家に引き裂かれ離れ離れになりながらも手をつなぐ家族の物語だ。公開から大きな反響を集め、2位を大きく引き離し日本映画作品賞を受賞。『愛と誠』『その夜の侍』などで助演女優賞を獲得した安藤はこの作品で主演女優賞に輝き、同賞始まって以来の初のW受賞となった。

安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
キネマ旬報ベスト・テン表彰式

 登壇したヤン監督は「製作中も『今後映画製作を止めるという約束をするならば家族に会わせてもいい』という話もありましたが、まったく迷うことなく、そう言ってきた方に試写の案内状を送りました。これからも迷わずに映画を作ろうと思います」とほほ笑んだ。在日コリアン、北朝鮮というセンシティブなテーマに「母は嫌がらせにあったり、“北”にも息子や孫がいますし、一番板挟みになってきた。でも私には愚痴ひとつこぼさなかった。家族は誰も『止めろ』と言わなかった」と感謝した。

 一方、緊張気味の安藤は「(受賞の)報告を受けてから頭がぐるぐるして神経性の胃腸炎になっちゃったりして」と赤裸々に語りながら「あんまりきれいな言葉であいさつとか、上手くしたことないんですけど、本当に感謝の気持ちで今爆発しそうです」そして、「ヤン監督ありがとうございます、三池(崇史)監督、赤堀(雅秋)監督ありがとうございます。作品に関わった人に本当に心から感謝してますし、それ以外のすべての作品に関わった方も、関わっていない方も!」と独特の表現で喜びを表現した。

 さらに安藤は「母と父も、家族も、先祖代々から子孫、全てに心から感謝してます。知らない方も、通りすがりの方も」と壮大なスケールでとめどなく語り「感謝の気持ちってわかったんです。全部、宇宙に向けて、私は感謝の気持ちが爆発して今、口から出ています!」と炸裂。「こんな大事件が起きてしまいまして、これからだなと思ってます。女優としてどうのというつもりはありません。これからキチンと健康的に真面目に生きていかなければいかないなと」と意気込んでいた。

 また、父に俳優の奥田瑛二、母にエッセイストの安藤和津、姉に映画監督の安藤モモ子、夫に俳優の柄本佑という俳優ファミリーの安藤。「夫はいつもすごく支えてくれて、この賞も私以上に喜んでくれて…なんて言っていいかわからない、結婚して1年も経ってないのでわかんない!」と困惑しながらも「ありがとー!」と叫んだ。

安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞

安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
夫の柄本佑に感謝
安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
安藤の受賞に涙
安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
安藤サクラ
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ヤン・ヨンヒ監督
安藤サクラ 喜び宇宙へ放つ! キネ旬史上初の主演&助演W受賞
キネマ旬報ベスト・テン表彰式
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キネマ旬報ベスト・テン表彰式
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キネマ旬報ベスト・テン表彰式
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キネマ旬報ベスト・テン表彰式
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