女優・水崎綾女(23)が26日、都内で行われた主演映画『ユダ-Judas-』(監督:大富いずみ/配給:アイエス・フィールド)の初日舞台あいさつに、『劇団EXILE』の俳優・青柳翔(27)、タレント・板尾創路(49)、女優・青山倫子(34)、俳優・田島優成(25)、女優・NorA(28)、全国NO.1キャバ嬢・茜まなみ、原作者・立花胡桃(31)、大富監督らとともに登壇した。
リアリティの衝撃と“悪のヒロイン”の圧倒的な魅力で30万部のヒットを放った元カリスマキャバ嬢・立花胡桃の自伝的小説を映画化。
763席がほぼ満員となる盛況な中、3000人の応募者が集まったオーディションで“10キロダイエットすれば主演”という条件をクリアし、見事に、伝説のキャバ嬢となる主人公・絵里香役の水崎は、「5人姉妹なのですが、今日は、初めて家族が来てまして、見られている感じがしてドキドキしています」と、緊張気味にあいさつすると、劇中で、水崎とハードなラブシーンを演じているVIP客の冴木を演じた板尾は、「ご両親が来られているということで、申し訳ありませでした」と謝罪し、爆笑を誘う。
水崎は、「あのシーンは、監督が凄くこだわっていたシーンなので、すごく大変だったのと、早朝に撮ったので大変だった印象です。板尾さんが演じてくださってよかったなぁと思ってます」と、振り返ると、板尾は、「もう一度、お詫びしなきゃ」と言いつつ、「監督が演出したので、ボクは別に悪くない・・・朝から大変でしたけど、監督の性癖が見えたなぁ」と、苦笑いしつつ、バツが悪そう。
水崎が、「ハードでびっくりしました」と、思い出して赤面するほどで、板尾も、「僕ら2人は、台本呼んで思っていたより、もっとエグかった。そっちの意味じゃなかったんだぁと、これは言えないですけど、驚きが2人にあって、普段の監督の私生活が凄いなぁ」と、この場をなんとか笑いでごまかそうと四苦八苦だった。
女性の監督、女性のプロデューサーということで、過激な性表現だけではなく、内面も描いてくれると映画化をOKしたという原作者の立花は、「あまりにも宣伝期間が長すぎて、『あの映画すごい見たかったんだよ。また、やらないの?』と、聞かれ、『まだやってません』。女性の方から、『私、あの映画見たいんですよね。あの色彩がキレイなカメラマンが監督の』と、『それはヘルタースケルターです』というやり取りを何度やったことでしょう。ようやく、今日、公開にこぎつけることができて、本当にホッと胸をなでおろしております」と、さすが“伝説のキャバ嬢”とうならせるトーク術で、観客を引き込んでいく。
その後は、「主演の水崎綾女ちゃん、本当にダイエット頑張ってくれて。板尾さんのVIP客、ハマってました。この人は本当にキャバクラに通っているんじゃないかというぐらいのハマりっぷり。青山さん、私が憧れていた胡桃にそっくりで、輪をかけて美しく、素晴らしい演技を見せてくださいました。田島優成さんにいたっては、『あれ?新海店長?』と、私が間違うぐらいの演技・・・新海店長そのものです。『店長、わざわざ今日はありがとうございました』。NorAちゃん、美しさの中に刺があるようなバラのような女性で、私が昔、ライバルであった美々役と同じような雰囲気を持っている方。青柳翔さんは、原作で描いていた大野に輪をかけて、カッコよく、それよりも優しい方でした。それが、大富監督の大野の好みだったのかなぁと思っております。大富監督は、日々ヤツレていって心配だったんですけど、今日という日が、公開できて嬉しく思っております」と、一人ひとりのキャスト陣、監督に感謝の言葉を述べる気遣いを示す。
そのうえで、立花は、「私は、キャバクラを美化するつもりは全くなく、みなさまがこの映画を見て、キャバクラって怖いところだなぁ。夜の世界って、やっぱり怖いなと思って頂けたら、しめたものところだなぁと思っております」と、歌舞伎町能登真ん中の映画館でアピールした。
絵里香をスカウトした店長役の田島は、「去年の3月ぐらいに撮影して、1年後ぐらいに初日を迎えるって。あんまりボク、映画に出たことないので、それが新鮮というか、あれがいま、皆さんの目に届くんだという。とても嬉しく思っております」と、初々しくあいさつした。
金融界の若きカリスマ大野役の青柳は、「金融界はやったことなかったので、ボクがやるからには優しいのかなぁと、監督と相談しながらやりました。役作りでキャバクラで遊ばせて頂きました」と、ニッコリ。
絵里香に影響を与えたキャバ嬢役の青山は、「同じ女性に影響を与えるってものすごい人間的に力があるなぁと、台本を読み、原作を呼んで思ったので、そういうものが出ていたら良かったなぁと思います」と、感想。
さらに、「この役をやらせていただき国あたって、実際に新宿のキャバクラに行って、働いている人にお話をお伺いさせてもらったんですけど、その格好もし、ドレスを来て、サロンで髪も盛っていただいて、働く格好をして話を聞いた。私に足りないのは、男性の話を聞くことだなと。キャバクラで働くことになったら、殿方の話をシッカリ聞き、持ち上げよう」と、学ぶべき点は多かったようだ。
伝説のキャバ嬢のライバルのキャバ嬢を演じたNorAは、「ノーラ」と、歓声が飛び、照れながら、「女性同士のちょっとしたバチバチ感、楽しんで頂けましたでしょうか」と言うと、「美々役として、この作品に出たんですけど。素直であればいいんじゃないかと思う。ウソはついちゃいけない。でも言わなくていいことは言わなくていい。そうやって、お相手していったら、友だち、男性でも女性でもいい関係を築けるんじゃないか。この作品を通じて思いました」と、処世術を学んだという。
最後に、水崎は、「私がこの映画の役作りとして、自分の過去と向き合いました。観てくれたみなさんも自分の過去だったり、トラウマに向き合って、自分を許すきっかけになるような作品になれば。ご来店ありがとうございました」と言うと、90度位上の深々としたお辞儀をし、最後までキャバクラの雰囲気を持った舞台あいさつとなった。
ストーリーは、ある裏切りがキッカケで、女子高生だった絵里香は、胡桃の名で新宿・歌舞伎町のNo.1キャバクラ嬢にのし上がっていく。男たちの心を操り、一晩で1000万円稼ぎだすカリスマとなりつつも、絵里香としては、誰にも魅せられぬ恐れと孤独が存在していた。ゴールの見えない野望の行き着いた先とは・・・。
また、映画公開を記念して開催された「伝説のキャバ嬢総選挙」で、全国NO.1キャバ嬢となった『club ZOO TOKYO』の茜まなみが、大富監督に花束贈呈をした。
同映画は、1月26日より新宿ミラノほかにてロードショー