俳優リリー・フランキー(50)が28日、東京・シャングリ・ラ ホテル東京で『第23回日本映画批評家大賞』授賞式に出席した。
『そして父になる』では粗野ながら子煩悩で生活感あふれる父親を演じ、いままでと違った雰囲気を見せ、かと思いきや『凶悪』では、不気味な笑顔の悪役を熱演するなど、変幻自在の演技を見せ話題となり、本賞では助演男優賞を受賞となった。
受賞式でもひょうひょうとした態度で「アストンマーチンを頂ければ本当に」と、ボヤキ笑いを誘いつつ、「たまたまその現場に呼んで頂けただけで、幸運だったなとしか言いようがないです。何かをこれからも、平和のために献身できるように、選んで頂いたみなさんに、ピエール瀧ではなく、私を選んでいただいたみなさまに感謝を致します」と、軽妙なスピーチしていた。
終了後の囲み会見では、助演女優賞の伊藤蘭(59)ととともにリリーが登場。「婚約会見みたい…」というリリーに水谷は笑顔で受け流しつつ会見がスタート。今後2人で共演はと問われると、伊藤は「教えてください」とリリーに呼びかけると、「ぜひ。心中物とか」と、踏み込んで話し、伊藤を苦笑いさせていた。
さらに、報道陣から、「昨年からいろんな賞を総なめにしていますけど、賞金がたまったのでは?」との質問が飛び、「意外と現ナマ(現金)くれるところが少ない。振り込まれちゃうと、事務所のものになるし」と、生々しくに明かしていた。
■第23回日本映画批評家大賞受賞者
主演男優賞:松田龍平『舟を編む』
主演女優賞:麻生久美子『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
助演男優賞:リリー・フランキー『凶悪』『そして父になる』
助演女優賞:伊藤蘭『少年H』
新人賞:黒木華『草原の椅子』
新人賞:星野源『箱入り息子の嫁』
新人賞:大原櫻子『カノジョは嘘を愛しすぎてる』
Gグローリー賞:加賀まりこ
Gグローリー賞:吉行和子
Gグローリー賞:ミッキー・カーチス
ダイヤモンド賞:有馬稲子
監督賞:吉田恵輔『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
作品賞:『舟を編む』
新人監督賞:中野量太『チチを撮りに』
新人監督賞:白石和彌『凶悪』
編集賞:井上秀明『青木ヶ原』
アニメーション作品賞:『かぐや姫の物語』
アニメーション監督賞:高畑勲
アニメーション功労賞:小島俊彦『かぐや姫の物語』ほか
アニメーション功労賞:伊藤克己『音響効果』
ドキュメンタリー賞:『オース!バタヤン』