『CHEMISTRY』の川畑要(32)が16日、都内で行われたアニメ映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅲ 降臨』(監督:窪岡俊之/配給:ワーナー・ブラザーズ映画)完成披露試写会に俳優・岩永洋昭(33)、お笑いタレントのケンドーコバヤシ(40)、お笑いコンビ『チョコレートプラネット』の長田庄平(32)とともに出席した。
三浦建太郎原作、『ヤングアニマル』(白泉社刊)で、連載20年以上にも及ぶダークファンタジーの名作『ベルセルク』の劇場版“黄金時代篇”3部作の最終章『降臨』が、2月1日よりついに公開。ミッドランド王都ウインダムの地下深く、反逆罪によって囚われたグリフィス奪還のため、キャスカはじめ鷹の団の残党は幽閉の地“再生の塔”へ向かう。修行の旅から帰還し、力強く成長したガッツの剣は猛威を奮うが…。
4人が劇中のキャラクターさながらの甲冑をまとって登場すると、会場から大歓声！ 岩永、川畑は30キロ、ケンコバ、長田は40キロという重量感たっぷりの甲冑だ。エンディングテーマ曲「breakthrough」を歌っている川畑は、「『ベルセルク』は昔から大ファンで、自分の歌が作品に関われたことを誇りに思っています」と感慨深げ。印象に残っているシーンについて、「ガッツとグリフィスはもちろん、鷹の団にいる他の仲間たちの存在がどれほど大事か。僕的にはジュドーとか、最後まで自分の気持ちを閉まったままとか詰まっているので、そういう部分を観てもらいたい」と語った。
「breaksthrough」への思いも「自分としてもソロ第2弾シングルで、『breakthrough』は突破口って意味があるんですけど、とにかく前に進んでいく思いを書いて、歌いました」と吐露し、生歌も披露。重い甲冑を装着しながら歌ったが、それを感じさせないほどの歌唱力で、観客を魅了した。
主人公・ガッツ役の岩永は、「回を増すたびにガッツも闘いのシーンが増えていって、精神的にも自分で声を入れていてつらくなるようなシーンの連続で。体力的にも精神的にもつらかったときもあったけど、凄くいい作品に仕上がっているので、早く皆さんに観てもらいたい」と挨拶。「普通のお芝居とは全然やり方も違うけど、ガッツっていう役柄がただ強くて闘っているというわけではなく、心にも闇を抱えた状態でのグリフィスとか鷹の団との絡みも単純ではなかったので。そういう意味で、けっこうパワーを吸い取られました」と、苦労もあったようだ。
第2部では100人斬りを果たし、第3部では『蝕』で多くの敵と闘っているが、「『蝕』のシーンは、自分でも凄い力が入ってしまった。不安もあるけど、命懸けでやらなきゃいけない勢いでしたね」と、壮絶な場面を振り返った。
バラエティー番組『パワー☆プリン』(TBS系、水曜・深夜0時55分～)の企画で、同作でゲスト声優での出演を果たした長田は、“クリーチャーD役”。「ゴッドハンドが出るときに『おいでになられる』ってセリフがある。僕がそのセリフを言わないと、ゴッドハンドがおいでになられないので。めちゃくちゃキーキャラをやらせていただいて、ありがたいです」と、注意しながら観ないと気づかないような脇役だったことを告白した。
第1部で30人斬りのバズーソ役で出演したケンコバは、「『蝕』という人知を越えた狂気のかたまりのようなシーンがあるので、早めにリタイアしといて助かった。でも、バズーソというのはみんなの心の中に生き続けるキャラですので。記録には残らず、記憶に残るというか。記憶に残る死体」と、あっけなくガッツにやられてしまった役どころをネタに。フォトセッション時、長田が奇声を上げて、映画のパネルが飾られたイーゼルを倒してしまった際には、ケンコバが「謝りなさい！」と、事務所の先輩として注意し、場内が笑いに包まれた。
イベント終了後の囲みでは、ケンコバが「こんな甲冑着させていただくのは、年に1回あるかないか。実家に帰るとき、何があるかわからないから着ている」と、得意のホラを吹き、報道陣も爆笑。さらに「クリーチャーDに点数つけるとしたら、22点ぐらい」と、長田に厳しい評価を下したが、長田が「おいでになられる」と実演してみせると、ケンコバは「いま40点ぐらいですね」と、評価をアップ！
劇中では30人斬りの役だったが、「プライベートでは、何斬りに挑戦したい？」と聞かれたケンコバは、「30には届かなかったですね。17～18はいきましたけど。2013年は30人斬りを目標に！」と、それが何かは明言しなかったが、報道陣も雰囲気で察知し、クスクスと笑いが起きていた。
