『第63回 NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷NHKホールで行われ、白組出場のミュージシャン、ナオト・インティライミ(33)が登場した。
かつて世界一周の旅に出掛け、帰国後の2005年にメジャーデビューという異色の経歴を持つナオトが、紅白初出場。記者会見では、「いまだ壮大なドッキリ企画じゃないかと思って、いつプラカードを持った人が来るかと思って、キョロキョロしています」と発言し沸かせていたが、昨年リリースした『Brave』を披露する。
初出場に緊張気味なようで、「神聖な場所ですね。サンクチュアリです。まだ放送ではないですけど感じるものがある」と、独特の言い回しで表現。
今年を振り返って、「初めてのことに挑戦できて、SMAPさんに楽曲提供させていただいたり、いろいろな初めてに挑戦させていただいた1年だった」というナオト。印象的だったエピソードもある。「2ヶ月前にエチオピアに言って裸族に会った。一緒に生活したんですけど、すぐ体調壊しまして。彼ら彼女らはたくましいです」と、苦笑い。
来年についての抱負は、「本格始動というか、新人としてちやほやされる2年間は終わった気がします。ホワっとした中年にならないようにしたいです。4月に自分の旅の映画が公開されるし、本も出すし、曲も出すしいよいよ本気で行こうかなって感じです」とぶち上げるが、「いままで本気じゃなかったわけじゃないですけど!」と、落とすことも忘れず、報道陣を和ませた。
「中学2年から曲を作っていて、ようやくウォーミングアップが終わった。ワクワクでいっぱいです」と、本番舞台へ思いを馳せ、「紅白は1つの区切りになりますね。おめでとうといわれて実感が湧いて来ました」と、感想を。
親交のある女子サッカー日本代表の澤穂希選手へは、「病気になってプレッシャーでのロンドン五輪だったけど、それでもメダル取った。帰ってきた時に飯を食ってメダル見せてもらった。日本人の誇らしさを見せてもらった。Braveを聴いてくれていたので、自分の晴れ舞台を一番近くで見てくれているサポーター。心のエアボールでパス交換したい」と、メッセージを。
また、お祭り男として知られるナオトに、誰のステージが楽しみかを尋ねると、「郷ひろみさんのステージですね。ダンディで自分が損落としになったときに憧れる。歌って踊ってカッコよくて」と、語った。