
5日に死去した歌舞伎俳優・十八代目中村勘三郎さん(享年57)の通夜が10日、東京都文京区の自宅でしめやかに営まれ、次男の七之助と同級生だったアイドルグループ『嵐』の松本潤(29)は、目に涙を溜めながら、「いろいろ教わったし、叱ってくれたりもした」と、絞りだすように、報道陣の取材に応じた。
松本幸四郎(70)、中村吉右衛門(68)ら歌舞伎関係者の他、読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(76)、プロ野球解説者・江川卓(57)、映画監督の山田洋次(81)、女優・大竹しのぶ(55)、宮沢りえ(39)、アイドルグループ『V6』の三宅健(33)、『嵐』の松本潤(29)など、生前の個人の交際範囲の広さを物語る各界の著名人・関係者など約700人が弔問に訪れ、57歳での早すぎる死を悼んだ。
●次男の七之助と同級生で松本潤
「息子のように別け隔てなくかわいがっていただいた。全く違うジャンルなのに、『みんな一緒だよ。みんなでガンバロウ』と、言ってくださって、僕が舞台に出ていると楽屋に来て、『頑張ってる?』と声をかけて下さった。(思い出は)いろいろあって…」と言うと、言葉をつまらせる。勘三郎さんの死を「まだ、受け入れられないです」というと、目に涙を浮かべ、必死にこらえている。最後は絞りだすように、「いろいろ教わったし、叱ってくれたりもした。仕事のこととか相談に乗っていただいた」と、語った。
●水谷八重子
