5日に死去した歌舞伎俳優・十八代目中村勘三郎さん(享年57)の通夜が10日、東京都文京区の自宅でしめやかに営まれた。
松本幸四郎(70)、中村吉右衛門(68)ら歌舞伎関係者の他、読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(76)、プロ野球解説者・江川卓(57)、映画監督の山田洋次(81)、女優・大竹しのぶ(55)、宮沢りえ(39)、アイドルグループ『V6』の三宅健(33)、『嵐』の松本潤(29)など、生前の個人の交際範囲の広さを物語る各界の著名人・関係者など約700人が弔問に訪れ、57歳での早すぎる死を悼んだ。
喪主は長男・六代目中村勘九郎と次男の七之助は、京都の南座で、『京の年中行事 當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 六代目中村勘九郎襲名披露』(12月26日まで)を行っているため、この日の葬儀は欠席。公演を終え、新幹線で自宅に向かい、明日(11日)に行われる告別式には出席の予定。
関係者によると、遺影は長男の六代目中村勘九郎(31)の結婚式の時のタキシード姿。その両脇には、好江夫人と一緒に写っているもの、大好きだった本物のミッキーマウスとの一緒に写っている写真が飾られている。
1階居間に置かれたひつぎの上には、新歌舞伎十八番の演目『船弁慶』で静御前を踊った際に着た衣装がかけられ、ひつぎの前には好物だった赤ワイン『Grands Echezeaux(グラン・エシェゾー)』とカレーライスが供えられていたという。その周りには300本以上の花が置かれた。
また、平成中村座公演を行ったニューヨークのリンカーンセンター、アクターズスクールやルーマニアのシビウ国際演劇祭のプロデューサーから、追悼のメッセージも届き、棺の横に添えられた。
明日(11日)、午前11時より告別式が同所で行われる。
【主な弔問客】
彬子女王(寬仁親王と同妃信子の第一女子)、秋山菜津子、生田斗真、生田竜聖、市川染五郎、いのうえひでのり、岩城滉一、蒼井優、王理恵、大竹しのぶ、尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上松緑、串田和美、篠山紀信、鈴木京香、澤村田之助、田畑智子、津川雅彦、寺島しのぶ、長嶋茂雄、中村猿之助、中村吉右衛門、中村獅童、中村梅玉、野田秀樹、橋爪功、馬場典子、日枝久、富司純子、古田新太、松たか子、松本潤、水谷八重子、宮沢りえ、山田洋次、渡辺えりら。