映画監督のティム・バートン(54)が4日、東京・新宿の『ビックロ ユニクロ新宿東口店』でアジア初開催となる『フランケンウィニー アート展』のオープニングセレモニーに出席した。
セットにパペット(人形)を配置し、ひとコマづつ撮影された映画『フランケンウィニー』。その世界を間近で見ることができる同展は世界中でファンを夢中にさせ、いよいよ日本でファイナルを迎える。『ビックロ』店内に作られたスペースには撮影に使われたパペットとセットが並び、バートン監督の机を再現した展示、原画のイラストなど、独特の世界観で人々を魅了する監督の世界観を体験することができる。また、同店ではグラフィックTシャツやサーモカップ、シールなど、オリジナルグッズも販売される。
会場に登場したバートン監督は「今回のこの展示なんですけど、みなさんに『フランケンウィニー』という作品がどのよう作られたかをぜひ知ってもらう素晴らしい機会となっています。手作り感があり美しい様式で方式で作っている作品ですので、それを皆さんと共有できることは素晴らしいことです」とスピーチ。
テープカットに登場したユニクロの社長兼会長の柳井正氏も「想像力をすごく働かさせられる映画。人間の根源的な生と死、愛と友情をテーマにしていて子供から大人まで楽しめる。素晴らしい映画だと思います」と賞賛。プロデューサーのアリソン・アバッテさんも「この作品は本当に長い時間をかけてパペットや、小道具を用意しました。それをみなさんにお見せすることができてとてもワクワクしています」と笑顔で語った。
アバッテさんは「ぜひご覧になっていただきたいのはティム・バートンのデスクという展示です。パペットの内部まで見ていただける展示になっておりますのでぜひ楽しんでください」とPR。映画についてバートン監督は「少年の頃の自分の愛犬とのとっても重要で純粋な関係を作品にしました。その時感じていた愛情、思い、というものに戻ることができてとても楽しかった。自分の子供のころに学校に通った子供たち、ちょっとおかしな先生とか子供たちだったり、制作にあたって当時に戻ることができてとても楽しかったです」とにこやかに語った。
バートン監督は「とても力強い作品を創り出すことができました。『フランケンウィニー』という特別な映画を日本に持ってくることができて大変嬉しく思います。東京、日本というのはとても大好きな場所。日本のみなさまも大好きで、日本の映画、映像、ファッションもとても好きです。機会さえあればいつも来たいと思ってます。今日は温かく受け入れてくれて大変嬉しく思います」と感謝した。
会場は徹夜組も出るほどの大盛況。一番乗りした女性はバートン監督と熱くハグし「昨日の夕方5時から並んでました!」と興奮気味に語っていた。同展は12月23日まで開催される。入場無料。