モーニング娘。が18日、都内・中野サンプラザで『モーニング娘。誕生15周年コンサートツアー2012秋〜カラフルキャラクター〜』を行った。出演メンバーは道重さゆみ（23）、田中れいな（23）、譜久村聖（16）、生田衣梨奈（15）、鞘師里保（14）、鈴木香音（14）、飯窪春菜（18）、石田亜祐美（15）、佐藤優樹（13）、工藤遙（13）、小田さくら（13）。
『カラフルキャラクター』ツアー東京最終日のオープニングを飾るのは記念すべき50枚目のシングル『One・Two・Three』。暗闇の中から浮かび上がった10人のメンバーが姿を現し、特徴的なイントロとシャウトが鳴り響くと会場の興奮も一気にトップギア。は『The 摩天楼ショー』『What’s UP?愛はどうなのよ〜』と立て続けに歌い、衣装を着替えて9期10期メンバーによる『笑って！YOU』、道重と田中の6期コンビが織り成す『私の時代』を熱唱した。
MCでは年明けから合流する小田がファンに紹介されると、新たに始動する田中のバンドメンバーのお披露目というサプライズ。盛り上がる会場だったが、ここで突然田中が「来年の春に、私田中れいなは卒業します！」とモー娘。からの卒業することを発表。重く、低いざわめきがたちまちファンの間に広がった。そして田中は「春の最終公演をもってモーニング娘。、ハロー！プロジェクトを卒業して、バンド活動を頑張っていこうと思うので、これからもずっとずっとよろしくお願いします」と明るく話した。
一方、メンバーに視線を移すと、田中の卒業という大きなインシデントを飲み込み、覚悟を決めつつも複雑な心境をうかがわせる面持ち。道重は「れいなのバンドも楽しみですし、来年の春ツアーの最終日まではれいなとのステージを一回一回を大切にしていきたいと思います。今後のモーニング娘。をよろしくお願いします」としっかりとした口調で語った。
会場の動揺も覚めやらぬ中コンサートが再開。再び歓声に包まれた会場で『地球が泣いている』『ブラボー！』と全員で歌うと、次期エースとして注目される鞘師は鈴木とのMCで「私の小2弟が家に帰ってきたら夏でも冬でもパンツ一丁になるんです。『風邪引くから着なさい』って着せるとまた脱ぎ始めるんですよ」とほのぼのとしたトークで和ませた。
メドレー含め全20曲を披露したモーニング娘。はアンコールの声に迎えられて登場すると横一列に並びそれぞれあいさつをした。
小田さくら
「今日は客席で見させていただいたんですけど、最初のころに比べるとどんどん進化していて、私も進化に置いて行かれてしまうのでもっともっと勉強して進化についていかないといけないなと思いました」
工藤遙
「今日はみなさんの温かい声援のおかげでいつも以上に熱いライブをすることができました。私はいつも踊っていて皆さんのジャンプ力が本当にすごいなと感心しているんですけど、今日は本当に皆さんのジャンプ力に負けないぐらいの勢いで私も一所懸命ジャンプしたのですごく楽しいコンサートになりました！」
佐藤優樹
「先ほど鼻血が出てて出れなくて途中出れなくてすいません。でももう大丈夫です！ 今日はファンのみなさんの笑顔がいっぱい見れてとても楽しいコンサートになりました。これからも精一杯、歌を歌ってがんばりますのでコンサートに遊びに来てください」
石田亜祐美
「最近ちょっとずつ余裕が出てきたのか会場一面がちゃんと見れるようになったんですよ。今日もファンのみなさんの笑顔をしっかりと見ることができてとっても楽しかったです！」
飯窪春菜
「今日のコンサートが本当に楽しすぎて、早く11人でみなさんの前でコンサートがしたいなと思いました。今日は本当にありがとうございました！」
鈴木香音
「10月にも中野サンプラザでやらせてもらったんですけど、今日は2回目の中野の時よりも上手くなっていけないなと思ったし、最初のころから比べると自分の気持ち的にもたくさん成長できたところがあるので、皆さんにそれを早く見ていただくてウキウキしながら2週間楽しみにしていました」
鞘師里保
「私にとってもうすぐモーニング娘。に加入して2年になるんですけれど、この公演が100公演目になるんですよ。本当に100回もコンサートをしていて、その1回1回でファンの皆さんの声援に毎回毎回感動するんですよ、だから私たちも毎回毎回感動与えられるような元気を与えられるような歌手になりたいと思います！」
生田衣梨奈
「今日は『信念だけは貫き通せ』という『ワクテカ Take a chance』のカップリング曲を歌わせてもらったんですけど、すごい緊張して。春菜が最初歌って、その次私なんですけど、すごい緊張感の中やり抜き通すことができて、今の人生、信念を貫き通せているのではないかと思いました！ これからも我が道を行くので応援よろしくお願いします」
譜久村聖
「私は16歳になったんですけど、16歳の目標後先考えずに全力で突っ走るというのが目標なんですけど1公演1公演究極でとにかくがんばっているんですけど、私の全力感をファンの皆さんにもっともっと届けたいと思うのでこれからもコンサートに遊びにきてください」
衝撃的な発表をした田中は笑顔で「みなさんおつかー！」と呼びかけると、客席からは間髪入れずに「れいなー！」の熱狂的な声援。田中は明るい表情で語った。
「あーそわそわした、始まる前！ なんかもう、盛りだくさん過ぎて言うことが。こんなにそわそわしたのは久々。みんなに『卒業します』と発表しましたけど、自分の中では卒業するって知っとったわけやんか、昨日とかも。だから全然違うやけん緊張感、わかる？ 『One・Two・Three』の時からドキドキドキみたいな（笑）」
笑いを挟みつつも「まあ、なんかいなね、みんなのエーっていう声に圧倒されて、『おおう』っとなったけど、なんかいな…うん…なんかいなしか言ってないけど」とさすがに緊張を隠せない様子の田中。
「バンド活動も始まり、メンバーかわいいやろ？ チビチビ言われて、すごいみんなにちっちゃいちっちゃい笑われたけど、それをバランス取るためにちゃんと（ヒールが）高いの履いてがんばるし、『ええー！』じゃなくて」と苦笑しながら「これからバンドでやりたいこと沢山あるし、来年の春までモーニング娘。としてみんなと沢山思い出作っていきたいと思うけんよろしくねー！ 今日はすごく楽しかったです、ありがとう！ 田中れいなでした！」と最後は笑顔だった。
田中の同期として、リーダーとしてメンバーを牽引してきた道重は「「今日はすごく晴れていて、すごい気持よくて、1回目からファンのみなさんがすごく盛り上がってくれてすごく嬉しかったです！ ありがとう！」と感謝。そして「れいなの卒業発表もありましたが、まずは今ツアーの『カラフルキャラクター』も怪我することなく、脚に気をつけ、鼻血に気をつけ皆で元気に明るくやり遂げたいと思いますのでよろしくお願いします！」と努めて明るく語った。最後の曲『Be Alive』を全員で歌うと客席からは惜しみない拍手が沸き起こり、道重は「どうもありがとうございました、モーニング娘。でした！ ありがとー！」と力いっぱい叫んだ。
