NO IMAGE

藤本義一さん 肺炎で死去 直木賞作家、11PMの司会で人気に

 直木賞作家で、テレビの司会者も務めた藤本義一さん(ふじもとぎいち、本名よしかず)が、30日午後10時18分、肺炎のため兵庫県西宮市の病院で亡くなった。79歳だった。

 藤本さんは1933年、大阪府堺市出身。大阪府立大経済学部在学中からシナリオなどを手掛け、ラジオドラマ『つばくろの歌』で、1957年度芸術祭文部大臣賞を受賞。卒業後は宝塚映画に入り、『駅前シリーズ』などのシナリオを執筆し、62年から独立して、『法善寺横丁』などを執筆した。65年から深夜番組『11PM』(日本テレビ系)の司会となり、一躍全国区に。政治からお色気にいたるまで、的を射た毒舌で、放送終了の90年まで大阪・読売テレビ制作分の司会を25年間、2520回にわたって務めた。

 31日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ各紙が報じており、藤本さんは74年には『鬼の詩』で、第71回直木賞を受賞。漫才集団『笑の会』を主宰し、上方の若手漫才師や漫才作家の育成にもあたった。大の阪神タイガースファンで、00年には『モーニング娘。』に対抗し、元阪神の川藤幸三氏(63)らと『イブニング親父。』を結成した。

 葬儀・告別式は11月2日、西宮市の公益社西宮山手会館で営まれ、喪主は妻の統紀子さんが務める。

広告