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和央ようか主演『ディートリッヒ』再演!実在したピアフ、ヘミングウェイも登場

和央ようか主演『ディートリッヒ』再演!実在したピアフ、ヘミングウェイも登場_02
通路に出て熱唱する和央ようか

 元宝塚歌劇団の女優・和央ようか(44)が29日、都内・渋谷区の青山劇場で、ミュージカル『Dietrich(ディートリッヒ)』公開リハーサルを元『モーニング娘。』メンバーで女優・新垣里沙(24)、女優・荻野目慶子(48)、今陽子(60)、俳優・鈴木綜馬(51)、姜暢雄(きょうのぶお・33)、今井清隆(54)らとともに行った。

 20世紀に実在したドイツ出身の女優マレーネ・ディートリッヒを描いた作品。2010年に和央ようか主演で上演され、喝采を浴びた『ディートリッヒ』が、演出や脚本、出演者、楽曲が一新され、再演される。幅広い分野でその知識と豊かな表現力を発揮している演出家・吉川徹(51)を新たに迎え、ディートリッヒら三世代にわたる親子の結びつきや親友・ピアフとの友愛も盛り込まれることに。

 初演に引き続き出演の和央、鈴木、今に加え、新垣、荻野目、姜、今井といった舞台、映像、音楽の各分野で活躍しているキャストが勢揃いした。

 20世紀初頭、映画は無声からトーキーの時代へと移り変わり、『嘆きの天使』のヒロインとして、スタンバーグ監督に見いだされたディートリッヒは故郷のベルリンを離れ、ハリウッドへと進出する。スタンバーグ監督の厳しい指導に鍛えられ、映画『モロッコ』が大ヒットとなり、ハリウッドの女王まで上り詰めるサクセス・ストーリーを和央が毅然と演じた。

 パリで生活を始めたディートリッヒは、歌手エディット・ピアフ(荻野目)や俳優ジャン・ギャバン(姜)という彼女の人生に大きく影響する2人に出会うことに。夫がいるにもかかわらず、ギャバンとの禁断の恋に落ちるディートリッヒ、生涯の親友となるピアフと楽しく談笑するディートリッヒ、恋人を亡くした傷心のピアフを励まし、奮起させるディートリッヒ、ナチスの圧力に屈しないディートリッヒ、ヨーロッパの最前線の慰問団として、戦地に赴くディートリッヒ…和央は様々な顔を持つディートリッヒを場面場面で表情と声色を変え、報道陣をうならせた。

和央ようか主演『ディートリッヒ』再演!実在したピアフ、ヘミングウェイも登場_01
和央と今の親子の場面

 そして、母親のヨゼフィーネ(今)、娘のマリア(新垣)という親子三代にわたるドラマも忘れてはならない。ナチスが支配しているドイツを離れ、スイスに住むも、世界的なスターを母に持つ娘の苦心を新垣が好演。今は、アメリカに渡ったディートリッヒと連絡を取るヨゼフィーネの悲哀を見事に表現した。

 また、『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』『老人と海』などで知られる米国の小説化アーネスト・ヘミングウェイ(今井)も登場。ディートリッヒが“パパ”と呼び慕ったヘミングウェイを今井がダンディに演じている。

 ディートリッヒの衣装デザイナーで、長らく彼女を支えるトラヴィス・バトン(鈴木)は、陽気なオカマキャラ。彼が登場する場面では、会場の雰囲気が一気に明るくなった。

 まだリハーサルの段階だが、通路まで出て、報道陣の近くでド迫力の歌を披露してみせたキャスト陣に、スタッフも拍手喝采! 劇中では、『リリー・マルレーン』『愛の讃歌』など現代でも人気の高い名曲が、独特なアレンジで披露される。

 10月29日から11月4日まで青山劇場、11月16日から18日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
和央ようか主演『ディートリッヒ』再演!実在したピアフ、ヘミングウェイも登場_03
ディートリッヒ(和央)とピアフ(荻野目)

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