俳優の上地雄輔(33)のが23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで第25回東京国際映画祭特別招待作品・映画『のぼうの城』(監督:犬童一心 樋口真嗣/配給:東宝、アスミック・エース)の舞台挨拶に野村萬斎(46)、榮倉奈々(24)、芦田愛菜(8)、犬童一心監督(52)、樋口真嗣監督(46)と登場した。
劇中では石田三成を演じ、“のぼう”を演じる野村の守る城を攻める役どころの上地は劇場のファンから大きな歓声に迎えられて和装で登壇。「海外の方はいますか?」と見渡し、「世界中のあらゆる人たちが来てくれているということで、今日は楽しんでいってください」と手を振りながらあいさつした。
戦国時代末期、2万人の豊臣軍に包囲された北条氏の小城を舞台に繰り広げられる一大スペクタクルとして早くも評判高い同作。撮影のエピソードを聞かれると、榮倉が「この映画のロケ地は全国いろんな場所で撮ったんですけど、北海道のセットは東京ドーム…」と語ると、思わず崩れ落ちる上地。「言おうと思ってたのに」と悔しがる上地に、榮倉から「半分言いますか?」と助け舟が出されると「いいです」と苦笑いだった。
そんな榮倉は「じゃあ、言いますね」と笑いながら「東京ドームの20個分の土地を使って撮影したんですけど、それがアミューズメントパークみたいでこの作品のすごさがわかりました」と感心しきり。一方、話すことを先に言われてしまった上地は、「がんばれー」という会場の声援に応え「初めてのダブル監督、コッチ(ゲイ)なのかなと思うくらいふたりが仲良くて、3人でモントリオール(映画祭)に行った時も…」とニヤリと笑いながら「嘘ですよ、そういうふたりの関係に嫉妬しました」と笑いを誘った。
ここで、海外プレスのために外国語でスピーチ対決をすることになった上地と野村。上地は一歩前に歩み出ると「フランス語でいきます」と宣言。「え〜?」と疑問視する会場に「(カナダの)モントリオールでいっぱい話したので」とクールに語りながら腕まくり。「じゅまぺーる、ゆうすけかみじ…」と腕に書かれたスピーチ原稿をたどたどしく読み上げ「サンキュー…違った、メルシー!」となんとか乗り切った。上地は「いますっごい面白いことを言いました。ちょっとした小粋なダジャレを入れた、と通訳の先生が言ってました。フランで言ったらどっかんどっかん大爆笑ですよ」と笑いを誘った。
一方で、シェイクスピアの演劇を学びにイギリス留学の経験もある野村は流暢な英語で「上地くんのスピーチがわかった人?」と会場に呼びかけるユーモアたっぷりのスピーチを披露。
「上地くんはユニークに喋ってましたけど、映画の中ではクール。
私は普段はクールですけど、映画の中ではユニークです。
榮倉奈々ちゃんは美しいですけど、映画の中では美しく強い。
芦田愛菜ちゃんはかわいいけど、映画の中ではもっとかわいい。
ふたりの監督は…ふたりの監督です」
野村のオチまでついた英語に愛菜ちゃんは「本当にかっこ良かったです」と絶賛。残る榮倉は「ユニークで賞は…(上地)」と語ると、上地は「やった!」と大喜び。しかし、榮倉は「違う」と笑いながら「付いていきたいで賞は(野村)」と野村に軍配を挙げた。これにはガッカリ上地、野村は「天にも昇る気持ちです」と喜びを語った。
『のぼうの城』は11月2日全国ロードショー!