政府は2012年秋の褒章受章者を2日付で発表した。芸術やスポーツ、学問で功績を残した人に贈られる紫綬褒章は、世界に『ニッポンの歌謡曲』を響かせた歌手の由紀さおり（65）や俳優・三浦友和（60）ら29人（うち女性７人）が受章することとなった。
由紀はアルバム『1969』の世界的ヒットで、今年の歌謡界・文化界の賞と話題となった。
2日付のデイリースポーツ、東京中日スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知、日刊スポーツ各紙が報じており、由紀は、「日本語の情感を伝える音楽として歌謡曲は欠かせない。それを長く歌ってきた私が紫綬褒章というご褒美を頂き、すごくうれしい」と、語った。
三浦は、映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』では定年を迎える鉄道マン、『アウトレイジ ビヨンド』では悪役と幅広い役を演じており、「大変光栄なことですが、知らせを聞いた時は驚きと困惑でした。正直まだ実感が湧かず、喜びに変わるにはもう少し時間がかかりそうです」と、謙虚に受け止めているようだ。
また、芸能界からは上方落語家・林家染丸（63）が受章。染丸は脳梗塞で入院したばかりで「今まで自分が信じてやってきた芸道が認められて感無量です」と病床からコメントを寄せた。
