女優の榮倉奈々(24)が23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで第25回東京国際映画祭特別招待作品・映画『のぼうの城』(監督:犬童一心 樋口真嗣/配給:東宝、アスミック・エース)の舞台挨拶に野村萬斎(46)、上地雄輔(33)、芦田愛菜(8)、犬童一心監督(52)、樋口真嗣監督(46)と登場した。
圧倒的なスケールで展開される戦国群像劇として“ネオ時代小説”と呼ばれる分野を開拓した同作。累計130万部突破の大ヒット作が8年の時を経ていよいよスクリーンに登場! 北関東の小さな城を舞台に“でくのぼう”と呼ばれた城主が2万人の豊臣軍に戦いを挑む…
晴れやかな和装で登場した榮倉は「着物を着てのイベントは初めてです」とニッコリ。国際映画祭ということで、コメントをひとつひとつ英語に訳されると照れ笑いだった。ダブル監督で挑んだ犬童監督は「すごく面白くて5回ぐらい観ているんです。こうやって大勢の皆さんに観て欲しかった」と感無量。
8年ぶりの主演となる狂言界の至宝・野村は「お話しを頂いた時は本当に7年前でした。今は40代後半」と笑いながら「芳醇な薫りの沸き立つ作品になっていると思います。今日は楽しんでください」とあいさつした。大スクリーンでのフィルム上映に、榮倉は「この映画は冒頭のシーンも迫力満載で、絶対に映画館で観るべき映画。みなさんがとっても羨ましいです。私も観て帰りたかった」と残念そうに語った。
農家の少女を演じた愛菜ちゃんは「とても歴史に興味を持ちました。私と同じぐらいの歳の女の子にもたくさん観てもらって歴史に興味を持ってほしいと思います」と立派にスピーチ。「濃いファンデーションを体中にずっと塗ってたんですけど、目だけギョロギョロっとなっていくのを見るのが楽しかったです!」と元気に笑った。
大規模のセットを組んで日本中で行われた撮影に「水攻めのシーンはCGを使いたくなかったので、ものすごい巨大な装置を北海道に作ったんです。チェックするときに、装置を見くびってて、みんなびしょびしょになった」と犬童監督。樋口監督も「戦の後の荒れた土地を撮るシーンがあるんですけど、犬童監督がユンボ(パワーショベル)の運転手さんの隣りに箱乗りになって、『あそこを壊すぞ!』と壊していく姿がめちゃめちゃ驚きました」と笑いを誘った。
最後に野村は「時代劇だけど、現代劇に繋がるキャラクター。両監督の渾身の作品です。スタッフ、キャストともに楽しんで演技させていただきました」と語り、「デビューは黒沢映画なんですけど、『乱』という作品でした。これは久しぶりに日本が世界に誇る映画なのでは。ぜひエンドロールが終わるまでご覧いただきたいと思います」と胸を張った。
『のぼうの城』は11月2日全国ロードショー!