タレント・関根勤(58)と女優・深津絵里(39)が16日、東京・ランドプリンスホテル高輪パミール国際館で『第35回 日本アカデミー賞』優秀賞記者発表に登場した。
「日本映画人による日本映画人のための日本映画の祭典を」をキャッチフレーズに1978年から、映画にかかわる関係者が投票により決める映画賞。今回の選考対象は2010年11月28日から11年12月10日まで、東京地区で有料で1日3回以上、2週間以上にわたって公開された作品となっている。
3年目の司会を務める関根は、リラックスした表情でスーツ姿で現れると、「おめでたい話なので、なるべく楽しい雰囲気を出したい。3年目の司会なのでそろそろ結果を出したいな」と、軽やかにボケると、報道陣から笑いが。「みなさんが見て楽しいなという賞にしたい」と、意気込みを。
一方の、白のドレス姿で登場した深津は昨年『悪人』(監督:李相日)で最優秀主演女優賞を受賞し、初司会。そのためか緊張気味に、「人生で初めて司会を務めます、『司会大丈夫ですか?』『深津さんにできるんですか?』と言われました。私も心配です」と、心情を明かす。それでも、「上手にこなすことはできませんが結果を出せるよう精いっぱい頑張りたいと思います」と、気合を入れた。
そんな深津を見ながら、関根は、「ステキな方です。実際お会いして透明感のある方で、バラエティーでも番宣で来られて、その時の深津さんはやっぱり『深津さん』なんです。番宣のためにどうにかするということで、(キャラクターを)作ったりはしていないです」と、ベタ褒めすると深津にほほ笑みが。
さらに、プライベートではおっとりしている深津へ、関根は、「受賞される方は緊張しているので、笑顔を出さないんですよ。深津さんが舞台にいるから安心だというふうに、共演した監督や俳優さんが笑みを漏らすのではないかと、いうところに期待したいですね」と“深津効果”へ期待を寄せた。
深津も、関根とは初の司会での共演だが、「昨年とにかくお祝いの言葉よりも司会の心配を妻夫木さんとかに心配されて、『でも、関根さんと一緒だから大丈夫だよ』といわれ、初めての司会でも大丈夫な気がしています。(関根は)穏やかな笑みなので、困ったら関根さんを見て笑顔のある授賞式にあるといいなと思います」と、頼っていくそうだ。
また、深津は『ステキな金縛り』で優秀主演女優賞を今年も受賞しているが、「コメディーはなかなか評価されないので。舞台で監督とか共演者の方にあったら緊張がほぐれそうです」と、笑みをみせる。そこで、報道陣から、「また最優秀だと来年も司会ですが?」と、質問が飛ぶと、「奇跡のようなことが起これば…」と、謙遜しつつも、「また関根さんと一緒に司会をできたら」と“来年”も視野に入れていた。
『第35回日本アカデミー賞授賞式』は3月2日、午後4?7時に開催!
●優秀作品賞
・大鹿村騒動記(監督:阪本順治、7月16日公開)
・最後の忠臣蔵(監督:杉田成道、10年12月18日公開)
・ステキな金縛り(監督:三谷幸喜、10月29日公開)
・探偵はBARにいる(監督:橋本一、9月10日公開)
・八日目の蝉(監督:成島出、4月29日公開)
●優秀アニメーション作品賞
・映画『けいおん!』
・コクリコ坂から
・手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく-
・豆腐小僧
・名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)
●優秀監督賞
・阪本順治「大鹿村騒動記」
・新藤兼人「一枚のハガキ」
・杉田成道「最後の忠臣蔵」
・成島出「八日目の蝉」
・三谷幸喜「ステキな金縛り」
●優秀主演男優賞
・大泉洋「探偵はBARにいる」
・堺雅人「武士の家計簿」
・原田芳雄「大鹿村騒動記」(原田芳雄さん(享年71)は7月19日に亡くなったが遺作での受賞)
・三浦友和「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」
・役所広司「最後の忠臣蔵」
●優秀主演女優賞
・井上真央「八日目の蝉」
・長澤まさみ「モテキ」
・中谷美紀「阪急電車 片道15分の奇跡」
・深津絵里「ステキな金縛り」
・宮崎あおい「ツレがうつになりまして」
●優秀助演男優賞
・伊勢谷友介「あしたのジョー」
・岸部一徳「大鹿村騒動記」
・佐藤浩市「最後の忠臣蔵」
・でんでん「冷たい熱帯魚」
・松田龍平「探偵はBARにいる」
●優秀助演女優賞
・麻生久美子「モテキ」
・小池栄子「八日目の蝉」
・永作博美「八日目の蝉」
・満島ひかり「一命」
・宮本信子「阪急電車 片道15分の奇跡」
●優秀新人俳優賞
・熊田聖亜「さや侍」
・桜庭ななみ「最後の忠臣蔵」
・渡邊このみ「八日目の蝉」
・上地雄輔「漫才ギャング」
・野見隆明「さや侍」
・長谷川博己「セカンドバージン」
●優秀外国映画作品賞
・「英国王のスピーチ」ギャガ
・「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」20世紀フォックス映画
・「ソーシャル・ネットワーク」ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
・「ブラック・スワン」20世紀フォックス映画
・「マネーボール」ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
●会長特別賞(一部抜粋)
・高峰秀子
・原田芳雄
・森田芳光監督