俳優・奥田瑛二（62）と長女で映画監督の安藤モモ子（30）が9月28日、都内で接着剤メーカー『スリーボンド』トークショーに登場した。
同社は自動車や電気製品などのにかかせない工業用シール剤・接着剤メーカー。“つなげる”ことで光る技術を持つだけに、人と人とのコミュニケーションの大切さを再認識できる機会としての場を提供しており、同日はパートナーとの「絆」の大切さを再認識できるチャリティ・イベントを開催することとなった。
1部のトークショーには、さすが親子なのか似たようなシックな装いの2人だったが、奥田は「全然打ち合わせしてないですよ」と笑いながらトークがスタート。
今年3月に次女の安藤サクラ（26）が俳優・柄本明（63）の長男で俳優の柄本佑（25）と結婚したが、その生活について尋ねられると、奥田が「新婚ですけど、あっち（柄本）の家によく行くし、こっち（奥田）にも来ますね。そういう意味ではうまいことお互いっている」と、円満なようだが、1つ困ったこともあるそうで、「親同士が仕事場で合うと照れくさいですよね。色濃い親戚ですから、ちょっとエキサイティングになりますね」と苦笑い。
結婚前は親同士が大物なだけに衝突もあるのではと周囲はヤキモキしていたと、安藤監督は明かすが、「対極にいる俳優さんたちだと思うんですよ。だから気が合うのかな」と、案外うまくいっているという。
さらに、奥田の「1足す1は3だ！」というアーティスティックな独自の論により安東監督が小学校時代困った話、テーブルをひっくり返され涙ながらに床を拭いたという話などで盛り上がったり、奥田がエッセイストである妻・安藤和津（64）と飲んでいた際に、「あなた幸せですよね。2人の娘がいて、1人が女優、1人が映画監督で、あなたの職業を持ったものを2人が継ぐわけじゃない」と言われ、奥田は「思わず涙がポロポロでましたね。嬉しかった」と、ホロリとするエピソードも披露した。
こういった、個性派ぞろいの家族になっただけに絶妙のバランスで成り立っているそうで、そこに、柄本佑が家族に加わることに最初不安だっという安藤監督は「サクラが抜けるというというよりも、向こうが入ってくるというので一瞬ウッとなったけど、みんなが持ちこたえた。常に緊張感がただよっている」と、感じている実情も明かしていた。
“絆”について安藤監督は、「絆っていうのは絶対に摩擦を起こさなきゃつくれない。表層的な表面的なものは絆と呼ばない。痛いことばっかりです。でも、痛いのが怖いから言わないでおこうというのでは絆は生まれない。結局自分を守ることになるから。やっぱり摩擦を起こすことが大事かな」と、話を展開させ、同じ監督として奥田を尊敬している話などを見せていた。
