人気アイドルグループ『Berryz工房』の“ももち”こと嗣永桃子(20)が26日、都内で行われたインドネシア映画『ザ・レイド』(監督:ギャレス・エヴァンス/配給:角川映画)の来日記念イベントに、キャストのイコ・ウワイス(29)、ヤヤン・ルヒアン(43)、エヴァンス監督らと登場した。
世界各国の映画祭を席巻し、全米でも大ヒットしたことから、早くも続編とハリウッド版のリメイクが決定したというほど。その人気の秘密は、世界50ヶ国以上の軍隊で正式採用されている、激しい銃撃戦、剣斬戦から世界最強とも言われるインドネシアの格闘技“シラット”による肉弾戦でのノンストップ・ハイテンション・アクション。
「ももち~」「つぐぅ~↑」と、熱狂的ファンの大歓声に迎えられたももちは、ピンクのフリフリのアイドル衣装で登場すると、「みんなのアイドル、今日もかわいいももちこと嗣永桃子で~す! 今日もももち、大人気者ですね~」と、お決まりの自己紹介。
続いて、映画の感想を聞かれると、「ももち、アクション映画ていうものを本当に初めて見たんですよぉ。男同士の戦いが見れてドキドキしました」と、キャラを忘れるほど大興奮だったようだが、「怖くなかったですか?」と問われると、声のトーンを変え、「ちょっとぉ、アイドルだから血とか怖いんですけどぉ、いつも、ももちのファンのみなさんに鼻血とか出させちゃったりしているので、そこは五分五分かな」と、“ももちワールド全開”の笑いを交えたゆる~いトークで進行する。
するとそこへ、劇中の悪役マッド・ドッグを演じるヤヤンが登場し嗣永を拉致。ももちが、「可愛すぎるあまりに~。うそ、怖いよう~。やだぁ、どうしよう~助けて~」と、助けを求めるも、縄で縛られていくももち。ファンも「ももちガンバレ~」と、声援を送る。
そこへSWAT隊の主人公ラマ役のイコが「ももちさんを離すんだ!」と、姿を現すが、ヤヤンは、「ももちさんは渡さねぇ」という。そこで、ももち奪還のために、イコとヤヤンによる激しい肉弾バトルが展開。
映画に出演した俳優であり、“シラット”の格闘家でもある2人の闘いのスピード感と技のキレに、会場に集まったファンからも「おお」と声が上がるほど迫力満点。最後はヤヤンをねじ伏せ、会場を歓声に包んだ。
途中、不利になるも、ファンから、「がんばれ~、ももちを助けてあげて!」と、イコに声援が送られると、形勢逆転。そして、最後は、ヤヤンを倒し、見事ももちが救出され、会場からは大きな拍手が起こった。
感想を求められたイコは、「日本でこの映画が広く広く受け入れられることを祈ってます。日本の皆さんの前でアクションを披露できて誇らしい気分です。インドネシアでフィルムを作っている時には、とても想像できなかったことなので、とても嬉しいです」と、あいさつ。
ヤヤンも、「初めて日本に来れて非常にうれしいです。沢山の方に見ていただけること、とてもうれしいです。しかも、日本の素敵なアーティストにも出会えました。みなさんの応援に感激しています」と、感謝の思いを語った。
アクションに参加したももちは、「お2人がももちを巡って戦っているわけじゃないですかぁ。お姫様気分です」と笑顔。目の前で繰り広げられた映画さながらのアクションを「力ももち(=力持ち)な感じで圧倒されましたぁ。映画の中ではアクションとかで勇ましい姿を拝見したんですけど、今あったら、凄い優しくて、2人ともももちにメロメロなんだなと思いましたぁ。(2人とも)デレデレです~顔がぁ」と、絶賛した。
司会者から、「強いて言うならどっちが好み?」と、聞かれたももちは、「ももち、みんなのアイドルだから、どっちかひとりは選べないんですぅ。許してニャンっていう感じです」と、可愛くアピールした。
製作が決定している続編について司会者からふられたももちは、「私は日本で一番人気のあるかわいいアイドルなんですよ。日本代表として映画に出るのもすてきな経験なんじゃないかと思うんですけど」と、監督に猛アピール。
監督からも、「オーディションをやってみましょう」と言われると、司会者から、「公開オーディションですよ。必殺技持っているじゃないですか」と言われたももちは、「そうなんですよ。この技を受けたら、誰でも倒れちゃうんですけど」と、ノリノリ。
メロメロになっちゃうという自身の必殺技“こゆビーム”を悪役のヤヤン相手に見舞うと、一瞬にして倒れる熱演ぶりに、会場も大喝采。自信たっぷりに、「どうですか監督、ももちすごくないですかぁ」というと、監督も「パーフェクト。魔法だね」と笑顔。
彼女の役どころに付いて監督は、「彼女は非常にタフなので、スタントマンたちが彼女のアクションについていけるか心配です。スタント満載のファイターガール役をやってもらいたい。イッツOK?」と提案されると、「事務所の人に確認しまーす」と、イメージを気にしているようだった。
ももち自身は、「お姫様的存在で、みんながももちを巡って戦うというのが望ましいんですけど、女優としても活躍できるなら嬉しいなと思います」と、今後の可能性に、期待を寄せていた。
同映画は、麻薬王が支配する30階建ての高層ビルに強制捜査(=RAID/レイド)に入った20人のSWATと、それを迎え撃つギャングたちの激しい攻防戦を描く。27日よりシネマライズ、角川シネマ有楽町ほか全国にてロードショー予定。