サッカー女子日本代表『なでしこジャパン』を騙った不審なダイレクトメールが送付されていることが12日、分かった。
選手と写真撮影などをするイベントの開催をうたい、参加費11万円で勧誘する封書を受け取った福岡在住の60代の男性が、通報したため発覚した。封書の中にはA4サイズの紙3枚が入っていたという。
13日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知、東京中日スポーツ各紙が報じており、福岡県警博多署によると、差出人となっていたNPO法人は実在せず、日本サッカー協会も佐々木則夫監督(53)や各選手に連絡し調査に乗り出した。なお、差出人の住所には、アジア系外国人とみられる男性が住んでいたという。
書面は『写真撮影会とTea Party』と題したイベントで記載され、3月に東京、大阪、名古屋をはじめ全国9都市で1日2回開催するとしており、佐々木監督や選手約10人が参加すると明記。1回の定員は60人で、2月21日を締め切りとして、参加費用は11万円。希望者は現金書留で、指定した住所に送るように指示してあったという。
このことに日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は、「協会も関与しておらず、監督も選手もそんなイベントは全く知らないと話していました」と、コメントし「全くの詐欺。ずさんな内容に憤慨している」としている。