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【島田紳助引退会見3】上地雄輔が紳助の自宅で「父ちゃん、父ちゃん」と号泣

20110823島田紳助
涙をぬぐう島田

 ?引退に納得しているかどうか。
 紳助:引退しろといわれたわけではないですし、僕が何も言わなかったら謹慎処分だったと思う。でも謹慎処分では、若い後輩たちに示しがつかない。一番重い処罰が引退だと思いましたので、引退すると。

 ?かなり前のメールですが、吉本から写真とか内容を提示されたのか
 紳助:このメール、見覚えありますか」とメールの文書を見せられた。間違いありません。僕がAさんに送ったものですと。ただ、この部分だけ見ると「お2人がいてくれるから心強いです」というメール、時期は僕が謹慎してる時期なんです。謹慎してパニックになってる時でしたから、先輩方からメールをもらっても失礼ですけど、同じ文面を返してました。「あなたがいてくれるから支えになってます」「感謝してます」「その言葉を胸に生きていきます」とか。いただいた方全員に、返させていただきました。僕の中は特別ではなく、感謝の気持ちで返させていただきました。

 ?なぜ今になって提示されたのか、理由は聞きましたか
 紳助:まったく理由はきいてない。「こういうもんがあるけど知ってるか?」といきなり言われたので、事実なので、僕の中ではセーフだと思ってた。Aさんに、「あなたは暴力団ですか?ヤクザですか?」と聞いても「いや、絶対違うんだ。グレーだと言われるけど、僕は違うんだ」と、もともと真っ白な方だったので、その真っ白な状態の20代前半から、知り合いでしたから、その方がそうないう状態になっていっていることも知りませんでした。

 近年、そういうことが噂された時にも、僕は確認をしたんですけども、「そんな風に言われるんだ」と。そう言われると、僕自身も(暴力団と)付き合いがないのに、そう言う事を言われたり、わけのわからん記事を書かれている自分自身にとって、その方のお気持ちもわかりますから、僕はそうじゃないんだと思って、Aさんを介してメールをしました。

 ?社長にお伺いしたいんですけど、メールは写真かなにか
 社長:メールですので写真ではございません。文書を確認いたしました。8月中旬ごろ、外部の方から情報提供がありまして、信頼性を確認して本件にいたっております。

 ?通常、自動的に携帯メールは時間がたつと消去されてみられなくなる。なぜ、古い物が見えたのか?意図があって吉本に持ち込まれたのか?
 社長:意図をもってもちこまれたかどうかに関しては、この場ではお応えしかねます。情報提供者にもご迷惑がかかるので差し控えたい。

 ?引退に至る過程で迷いはなかった
 紳助:「仲間には伝えました。みんな、引き留めてくれました。家まで来て、引き留めてくれた人もいましたし、目の前で涙を流して引き留めてくれる人もいましたが、僕の中では、揺らぐことなく自分の決めた道を進もうと。いけないことをしたと承知してますが、お世話になった方に対して「会ったらいかん」と言われてた。でも、心の中で、感謝する気持ちを消したらいかんと思いました。「会ってはいかん。心でつながってたら、会う必要がない」という言葉は、僕の人生の中でも、その言葉は、重く残りました。

 トラブル起こしたころ、その方にAさんを介して「心は1つですよね」と送りました。仲間ですとか、組織と付き合っているという意味ではなく、そのときおっしゃった言葉、「言葉だけで交流もない、遊ぶこともないけども、心は1つですよね」と、いう意味で送ったメールです。頻繁にお会いすることはありませんでした。

 偶然、近くにいて会ったこともあったし、十数年で5回程度。交際という認識はなかったから、セーフだと思ってました。週刊誌にあることないこといっぱい書かれて悔しかった。明日からは遠慮せんと嘘を書かれたら告訴できるなと、ホッとしている。

 ?こんな形での引退に後悔は
 紳助:芸能界のルールがコレといわれれば、間違っていることに気づかなかった。「ペーペー」なタレントでなく、先輩格の僕が800人の後輩に示しがつかん。その方(Bさん)とメールもしないし、お会いすることはない。でも、道であったら遠くから頭を下げます。人として、「あのときの感謝を持ってる」ということは、誇りとして優先したい。

 ?6つのレギュラーがあるが、共演者や関係者に話したか
 紳助:吉本からテレビディレクターに話してもらいました。その方たちからは、熱いメールをいただき、「引退だけは撤回してもらえないか」と……言われまして。(泣きそうになるも、グッとこらえる)今日泣いたら、後悔しているみたいですけど、公開の涙ではなく、みなさん方の熱い思いが本当にうれしかったです。でも、ルール違反はルール違反ですから。軽い処分や謹慎はよくないなと思いますんで。悪いことをした僕ですから、自ら一番重い罪を自分に着せようと。

 ?メールをくれた人はどなたでしょうか。
 紳助:たくさんの人からメールいただきました。ギリギリまで言えなかったんで。今日、6時30分の段階で、吉本側から吉本の全タレントに通達したんで、後輩から電話やメールをたくさんいただきました。前もって(引退の決意を)教えたのは、ダウンタウンの松本だけです。

 ?松本さんからはなんと…
 紳助:やっぱり「やめないでください」と。(こらえきれずに涙がこぼれる) 18歳で吉本に入って、21歳でデビューして、29歳で漫才をやめるとき、漫才をやめるきっかけを作ったのが松本ですから。ダウンタウンの漫才を見て、「紳竜の漫才は終わりだ」と思いましたから。芸能界を辞める時も、まずあいつに伝えないかんと。電話で「やめないでくれ」と言ってくれたけど「最後は、自分のわがままを通させてほしい。イカンことして辞める話ですから、めちゃめちゃかっこわるい、ぶざまな芸能界の終わり方です。最低な終わり方ですわ。でも、ほんの少しだけ自分の美学を通させてくれ」とお願いしました。

20110823島田紳助引退会見
説明する島田

 ?引退への迷いは
 紳助:日曜日に吉本には「気持ちは分かりました」と言われました。今日まで、気持ち揺れることなく、3日間、まったくぶれませんでした。

 ?家族など身近な方はなんと?
 紳助:嫁は「やりたいようにやったらいい」と。娘、長女は「本当に後悔しないのか?あなたは強運の持ち主だから、また何かを考えるようね」と言われました。

 ?芸能生活を振り返って、どういうものだった
 紳助:すばらしい人にめぐりあえた。すばらしい人ばかりだった。自分が心の師とあおいでいる上岡龍太郎さんが、引退されたのが55歳なんですよね。今は自分が55歳で。(上岡さんから)「絶対、君は引退したらあかん」と、何年も前から言われていたけど、同じ年での引退に運命を感じます。この地位まで上げてくださった和田アキ子さんに電話で報告しようと思ったんですけど、お出になりませんでした。

 ?思い出すシーンは?
 紳助:6年前、トラブル起こして自分ではだめかと思ったとき、温かく迎えていただいて、いっぺん亡くなった命だから、好きなことやらしてもらおうと思って、「ヘキサゴン」があたって、自分たちの子供のような子たちがスターになってくれたことがうれしい。上地雄輔も「父ちゃん、父ちゃん」と、泣いてくれた。お父ちゃんは引退しても、子供たちの成長見守るからと、ちゃんと、昨日話しました。上地はしっかりしてるよ。「一生、父ちゃんを守るからね」と。

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