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【島田紳助引退会見4】紳助「明日から一般人として静かに暮らす」

20110823島田紳助
会見する島田紳助

 ?この世界にいて、一番よかったことは?
 紳助:いろんな方とお会いできたのは財産ですね。孫正義さんとの食事は感動しました。幕末の偉人としゃべってるようでした。お礼のメールを送ろうと思ったら、僕の携帯ドコモで「これはいかんな」とソフトバンクを買いに行って、1回だけメールを送って。それで契約解除して、ドコモを今でも使ってるんですけど。「紳助の100の教え」が一番売れた本になったとき、一番うれしかったです。勝っていただいた30万人の方に感謝するとともに、今日は「101個目」ですわ。あほな僕ですけど、毅然(きぜん)とした態度で自分で一番重い処分を与えました。

 ?十数年前のトラブルをBさんに解決してもらったことが分かったときは?
 紳助:そのときは、やめるつもりでいた。解決できたことに一番、ほっとした。ただ、Bさんに解決してもらって、「これはよくないことが起こったな」という認識があった。接触してはいけないと思いました。僕はBさんに会いに行きました。そのことを伝えに行きました。「会う必要はない。テレビで頑張ればいい。それが一番恩返しちがうか。接触することがよくないから。君が僕に恩を感じる必要はない。僕はAに頼まれて、これは不条理だと思ってかいけつしただけだから」と。

 僕は違和感があったので「お金わたさないかんのか」と思った。Bさんは、「バカなこというな。君も頑張ってほしい、心と心がつながっていたらあう必要はない。死んだときに、どこかで手を合わせてくれればいいから」と。ヤンキーあがりの僕には心が響いた。

 だから、直接メールをすることがなければ問題ないんだという認識でいたことが大きな問題で、本日に至っています。でも、後悔はしてません。「あの人とつきあわなければよかった」と思ったら、僕は僕を嫌いになっちゃいます。心の中ではそう思い続けました。それは、芸能界としてはすごくいかんこと。今後も付き合わないしメールもしません。言葉にもしません。でも、僕の心の中には感謝は持ってたいと思います。それは、人としての感謝です。

 ?やりのこしたこと?
紳助:未練はないですけど、武田鉄矢さんが、「山はてっぺんまで登ったらゆっくりおりないかん。それで初めて登山成功。上でおわったら、それは遭難だぞ」と。その言葉を胸に下山しようと思ったのですが。向こう側が崖で転げ落ちてしまった。それも僕らしいかなと。でも1回は、一瞬、半年ぐらいてっぺんに乗ったので、悔いはありません。半年乗ったことは、親友のさんまが確認してくれた。てっぺんに立った自覚はある。

 ?今までも数々のトラブルがあって、引退を考えられたと思うんですが、今回引退を決意したのは?
 紳助:数々のトラブルはないと思いますが。若いときに、お客さんをどついたことがありました。6年前に、裁判まだされてるのであまり言えないんですけど「本当はどうやねん」という自分の思いはありますが、髪の毛引っ張ってつばかけたは事実ですから、それはいかんことです。いかんことと思ってやってましたから「引退」は思わなかった。吉本に言われる罪を受け止めたらいいと。

 でも、今回違うのは、僕の中では、「つきあってない」。事実無根ばかりでした。カジノなんて生まれて1回もいったことないし。BさんからAさん介して連絡ありました。「命かけてもいったことがない。そんなとこはいくようなバカな僕じゃないです」と。暴力団と組んで競売物件入札も、命をかけてもありません。もし、そんなことがあったら皆さんの前でハラを切ります。今回はセーフと思ってたことが大きな問題です。セーフだと思っていたらアウトがある。今回は完全、僕のミスです。これで、明日から一般人。静かに暮らさせてやってください。

 ?8月中旬から具体的にどんな調査をした?
 社長:情報を外部の方から入手しまして、8月21日に、その情報を基に、島田紳助とヒアリングいたしました。本日に至るまで、2日間ではありますが、社内の調整と調査を行いまして、本日に至っております。

 ?週刊誌で暴力団関係の方に手紙を送ったとか、写真があるといわれているが事実か?
紳助:悔しいというのはそれなんですよ。手紙を送ったとか、一緒に写った写真があるとか。前も書かれてるんですよ。僕の耳にも入るんですよ。Aさんにも、「僕とBさんの写真を一生懸命探してるらしいですわ」というメールを送ったことあります。探されて困ったではなく、本人の耳にも入りますから。僕の知っているところとか、関係者のところを探し回ったんでしょうね。あるわけないですから。

 ?芸能界と暴力団関係は何かあるんじゃないかとみられる可能性は?
 紳助:軽い言い方で申し訳ないですけど、この程度ですよ。頻繁に密着しているわけでもない。この程度で引退しなくてはいけないんです。他の芸能人の方々は十分注意して、このようなことが2度とないようにしていただきたいと思います。信用して下さい。引退しようとする人間が、言い訳しようとか、自分をよく思われようとかないです。

 なんでこんなウソばっか書かれるのかと、それでやめたいなと思う気持ちありました。ただ、タレントである以上、告訴すると、それをネタに騒がれるので我慢しなさいと言う風潮があるので、できんのかなと思います。明日から一般人ですから、(告訴)できんのかなぁと思ったりしています。明日から、一般人なんで静かに暮らさせてください。恩返しで、若い人たちの役に立つような人になっていきたいと思います。若い人たちが夢見れるようなことに協力していきたいと思います。一緒に汗流したい。

 ?今後については?
 紳助:何にも考えていません。55歳なんで、まだまだ生きるなと。自分なりに役立てることをしたい。沖縄のサンゴ支援もしてたし、世の中の役に立てたらいい。本日は、切腹の介錯をしてくださってありがとうございました。悔いありません。感謝の気持ちでいっぱいです。認識の甘さをこの3日間、十分反省した結果ブレることなくて引退します。

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