北野武監督(65)が3日、イタリア・ベネチアで開催中の第69回ベネチア国際映画祭に出席。同映画祭コンペティション部門で、自身がメガホンをとった『アウトレイジ ビヨンド』(10月6日公開)が、公式上映された。
同作は、10年の『アウトレイジ』の続編で、ヤクザの抗争を描いたもの。外国メディアから、「次回作は？」と、新作上映前に早くも異例の質問を受けた北野監督は、「3本目も撮れということになりそうなので、台本を書いておいた」と、さらなる続編にも意欲を示した。
4日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、当初、『－ビヨンド』の撮影は昨年行う予定だったが、東日本大震災で1年延期に。これについて、北野監督は「ヤクザ映画を撮ってる場合じゃないという意見があった。でも1年間の状態を見て腹が立った。絆、愛、皆さんの支え…表面的な言葉に酔って実際に国は何もしない。イライラして逆にやる気になった」と、怒りが作品の原動力となったことを明かした。
また、上海の記者から「3Dをやればもっと観客が入る」と言われ、「3Dだったら「セックス映画だと思う」と発言し、場内を沸かせる場面も。北野監督は、同映画祭の参加は8度目となり、8日に授賞式が行われる。
