女優・杉本有美（23）と長澤奈央（28）、俳優・平岡祐太（27）が30日、都内にて開催された『特捜最前線×プレイガール 2012』マスコミ試写会＆記者発表に出席。両作品でメガホンを取った田崎竜太監督（48）も加わり、撮影時のエピソードや作品に対する思いをトークした。
この日、杉本と長澤は『プレイガール 2012 ～連鎖誘拐殺人を暴け！熱くてエロくてヤバい女豹たち』（CSファミリー劇場）の劇中で着た、セクシーなボンテージバトルスーツ姿で登場。竹田団吾氏の担当した衣装について、杉本は、「どうなっているのか、まったく知らずに衣装合わせに行きまして。見たときに『オッ』と。肩パットすごいな」と、初めて見たときのインパクトを語り、「アクションするには肩パットあると安心かな。それと、脚は出てるけど、長袖なので暑くて。見たときに、『長袖かあ』って思いました」と、率直な感想で報道陣を和ませる。
長澤は、「竹田さんの衣装は何回かありますが、いつもカッコイイけど“露出”が結構あるんです。それが、今回のは今までの中では以外に露出が無いぞ」と、思ったそうだが、「キャラクターに合っているので、バトルシーンは衣装のおかげでさらに見応えがあるシーンになったと思う」と、胸元が開いたセクシーな衣装がかなりお気に入りの様子。
「俳優本人が体をぶつけていかないと、今のお客さんは納得しない」という田崎監督のモットーどおりに、できる限り吹き替えなしで撮影に臨んだアクションシーンについては、「アクションは何回かあるけれど、ボリューム的には今回が一番多くて大変でした。吊られただけならあったけれど、本格的なワイヤーアクションは初めてで。なんかすごく大変でした。フフフ」と、長澤が意味深な笑いを。
杉本は、「キャラクターを生かしたアクションが多かったと思う。殴るにしても蹴るにしても、それぞれのキャラが立っていて。一連の動きを観ても面白いし、切り取って観ても、ただ戦っているだけじゃなくバックボーンが見えるというか。そういうアクションが多かったので、やっていてすごく楽しかったですね」と、仕上がりに満足げ。
地上波、CSでの現場で感じた違いについて聞かれると、長澤は、「変わりはなし。以前に“戦隊モノ”をやっていたので、『ああ、帰ってきたな』って感じで楽しかったです」と、ニッコリ。「作品に対するスタッフの愛情を、現場にいてすごく感じることが多かった。アクションについても、みんな一つになっていて。良いものを作ろうという思いで、どんなにタイトなスケジュールでも頑張っているところは“THE 東映”って感じがして、とても居心地が良かったですね」と、杉本も楽しめたよう。
一方の平岡は、考えこみつつ、「『特捜』の最初の室内シーン、あれはセットなんですが、裏を見たら『相棒』って書いてありました。そんなこともあるんだなと思いましたね」と、珍回答で報道陣の爆笑を誘う。
でき上がった作品『特捜最前線 2012 ～爆破0.01秒前の女』（CS東映チャンネル）について平岡は、「台本を読んだときから、時代が経って、オリジナルとは警察のタイプも、『特捜』としても変わってきたと感じた。昔の『特捜』は走ったり、体を使った銃撃戦をしたりが多かった。今回は、犯罪がスマホやネットを駆使して行われたりと、『特捜』も今風な新しい時代に突入したな」と、振り返る。引き続き静かな口調で、「刑事ドラマはこれまで何度かあります。やっている時より、終わってから観て、すごいとてつもない事件に関わっていたんだな、と思いました」と、コメントすると、またまた同席した杉本、長澤だけでなく監督までが爆笑していた。
2作のリメイク、さらには放送局をもクロスした、画期的なスタイルで誕生したプロジェクト作品『特捜最前線×プレイガール 2012』（制作：東映）について、田崎監督は諸先輩への敬意を払いつつ、とくに当時の『特捜』の脚本を担当した長坂秀佳氏が本作も担当したことに、「長坂先生が平成に挑戦した作品かなとも思うし、それを、出演が決まってから初めてオリジナルを観たというような、平成の俳優が演じる作品。その両者を、僕のような平成と昭和の両方を知ってる者がつなぐってことかなと。それはお客さんにとってもで、平成のお客さんが昭和の『特捜』をそのままっていうのではなく、今の時代に合わせた形で。昭和の『特捜』が今のこの世にいたら、平成の犯罪にどう対処するのかなっていうことを考えながら撮った」と、熱を入れる。
『プレイガール』へ田崎監督は、「オリジナルの頃からその時代時代の美しい女性たちの美しい姿をちゃんと切り取って、それがカッコ良く戦う作品だった。女性の美しさを中心にして、犯罪ものとしてリズム感良く見せていくという手法、それはオリジナルのときと姿勢は変わってません。当時のスパイアクションブームの中で生まれてきた“匂い”を、いろんなところに出すべく、荒唐無稽を逆に狙って東映っぽさを大事にしました」と、コンセプトを明かしていた。
警視庁・特命捜査課（通称・特命課）に属するエリート刑事たちが、その頭脳と機動力を駆使して、所轄では解決できない難事件に挑んでいく姿を描いた『特捜最前線』は、77年から10年間、全508話にわたって放送され、“本格派刑事ドラマの最高峰”として現在も高く評価されている。また、国際秘密保険調査員という肩書きを持つ美女たちが、調査依頼を受けた事件の謎を解くため危険を承知で渦中に飛び込み、悪を懲らしめる姿を描いた『プレイガール』は、69年から5年半、全287話にわたって放送され、“セクシーアクションドラマの金字塔”として語り継がれている。
今回“平成版”ともいえる内容でリメイクされた2作品、『特捜』は高度な犯罪トリックと熱い人間ドラマ、『プレイガール』はスピード感溢れる事件展開と女優たちの生身のお色気アクションと、オリジナルが備えていた魅力が新作でも存分に生かされ、個性あふれる豪華キャストが大挙登場。ところどころに散りばめられた、オリジナルへのオマージュを1つ1つ確かめるのも、新たな楽しみ方といえる。
■初回放送スケジュール（予定）
10月『特捜最前線 2012 ～爆破0.01秒前の女』（CS・東映チャンネル）
『プレイガール 2012 ～連鎖誘拐殺人を暴け！熱くてエロくてヤバい女豹たち』（CS・ファミリー劇場）
12月『特捜最前線×プレイガール 2012』（CS・東映チャンネル）
