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“泉谷節”全開!

 シンガーソングライターの泉谷しげる(64)とジャズシンガーの綾戸智恵(54)が20日、都内で映画『最強のふたり』(監督:オリヴィエ・ナカシュ/配給:ギャガ)の公開を記念したトークショーに出演した。

 同作はフランスで国民の歴史的なヒットを飛ばしヨーロッパで興行収入1位を次々と獲得。日本でも昨年行われた『第24回東京国際映画祭』でグランプリ&主演男優賞を獲得した“最強”の呼び声も高い作品。事故で首から下がまひしてしまった大富豪・フィリップ(フランソワ・クリュゼ)は募集した介護者の面接で黒人青年ドリス(オマール・シー)と出会う。失業保険のために働く気がなかったドリスは遠慮のない口調で「不採用のサインをくれ」と話す。まったく異なる文化を背景に育ったふたりの生活からはやがてユーモアたっぷりの友情が生まれる…というストーリー。

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映画『最強のふたり』公開記念トークショー

 おどけた様子で登場した泉谷は「金持ち(フィリップ)が丁寧に扱われることを嫌がってるじゃん。(ドリスは)障害者に平気で文句を言うし、からかうし、バカにするし、おちょくる。距離感を平気で越えちゃう。正直でいいと思うんだよね」と感心した様子。原題の“アンタッチャブル”にふさわしくタブーをかき回しユーモアに変える内容に「エッチなところもちゃんと言うところもいいよね」と会場を沸かせた。

 ともすれば重くなりがちなテーマだがこのふたりにとってはそんなことはお構いなし。認知症の母についての本もある綾戸に泉谷は「俺なんかも面倒みてね」とリクエストしながら「介護をやっていてお母さんに『このやろう!』って頭にくることっていうところあるでしょ?」と歯に絹を着せぬ質問。綾戸が「何度もあります!」と笑い飛ばすと、放送禁止用語を交えながら「『座頭市』や『片腕ドラゴン』、そういうのをちゃんとやるのが対等な扱いじゃないかな」とたたみかけるように語った。

 そんな泉谷も自宅では祖父の顔ということで「“最強”なのは自分にとって孫かな。一緒に風呂入っていて、話してるとすごいなって感動しちゃって先生と呼ばせてもらいました」と目を細める一面も。「客ってライバルみたいなもんで、俺はひどい目に合わせることばかり考えてるもん」と露悪的に語るも「泉谷さんはめちゃくちゃ恥ずかしがりやでチャーミング」と綾戸に明かされ、さすがに赤面しながら「恥ずかしい!」とかたなしだった。

 また、尖閣諸島の上陸した中国の活動家については「ふざけやがって、やってるぞこのやろう! 当たり屋なんだよ。セコイ作戦できやがる!」と一刀両断し、返す刀で上陸した日本人にも「お前らも調子こいてやってんじゃねーよ!」と切り捨てた。そして、ロンドン五輪で竹島の領有を主張した韓国代表選手や泳いで上陸した歌手について「スポーツ選手や歌手がやってるのが一番嫌なんだよ! 抗議するならメダルなんかいらねえってやれよ! 度胸も無いくせにちょこちょこやってるわけだよ」と大爆発。「スポーツ選手や歌手は『お前のところでコンサートやらせろよ』とか、そういうことだと思うよ。戦争の火種を作るようなことをするんじゃねえってんだ! 仲良くしようという外交でやらないといけない」と戒めた。

 9月1日TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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映画『最強のふたり』公開記念トークショー
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