映画『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』（監督：藤森雅也／配給：松竹）初日舞台あいさつが18日、都内で開かれ声優・柿原徹也、平野綾、釘宮理恵、中村悠一、大原さやか、遠藤綾、藤森監督、原作者の漫画家・真島ヒロ氏が登壇した。
魔法が普通に売り買いされ生活に根付いているフィオーレ王国を舞台に、個性豊かな魔導士ギルド『妖精の尻尾（フェアリーテイル）』に所属する滅竜魔導士（ドラゴンスレイヤー）のナツ（柿原）、その相棒でエクシード種族のしゃべったり空を飛ぶ猫・ハッピー（釘宮）、門（ゲート）の鍵を使って異界の星霊らを召喚する星霊魔導士のルーシィ（平野）らのバトルアクションでの活躍が描かれる作品。劇場版では、町を荒らす盗賊団を捕えようとしたがミスして取り逃がしたことを、落ち込んでいたルーシィが、記憶をなくした不思議な少女エクレアと出会ったことがきっかけで、『妖精の尻尾』が大きな陰謀に巻き込まれていく。真島氏自ら制作段階から参加し、ストーリー原案などを務めるなど、原作世界観そのままに展開するところも見どころの1つとなっている。
上映後に登壇し、まずは柿原が、「楽しんでいただけましたか？」と観客へ尋ねると、場内には拍手があふれる。真島氏が、「緊張と楽しみで一睡もしていません。感無量で涙が出そうです」というほどのものに仕上がったが、2009年からテレビアニメがスタートし3年目の劇場版に、柿原も「真島先生は6年ほど描いていらっしゃいますが、ようやく、頑張って作り続けてきた作品が劇場でかかるということで、非常に光栄なことです。われわれ目標としてかかげていたので」と、胸いっぱい。
これに平野も、「やっと1つの形になったなと。ルーシィがすごくよくしゃべっていて、（テレビアニメ版の）1話のアフレコを思い出しました。ルーシィは観ている人の視点でしゃべったりしていて、進んでいたので、そのときの感覚を思い出しつつ、培ったものが出せればと思いました」と、感慨深さを感じるものとなったそう。
本作ゲストで物語のキーマンとなるエクレアを演じた遠藤は、そんな絆のできあがったチームの中でのものとなったが、「短い間でしたけど、フェアリーテイルの一員になれて幸せでした。アフレコのときも（平野）綾ちゃんと、本当にルーシィとエクレアとしてかかわれたという感じで、仲間に引っ張ってもらいました」と、溶け込めていた様子を見せた。
一方で藤森監督は、本作でフェアリーテイルとかかわることとなり、「冷静にいかないようにして、理に落ち過ぎないように作ろうと心がけていました。声優さんみなさんの方がよく知ってると思いましたので、意見を言われたら従おうと思ってました」というと、柿原は「そんなやついたのかな？その人を連れてきてください」と“犯人探し”を始めると、登壇者全員の視線が柿原に集まることに。中村が「おまえじゃねえの」と、ボソリとツッコミを入れると場内は歓声に沸き、柿原は「みんなで一緒に作りたいという気持ちがあって…」と、苦笑いで愛情からだと釈明。これに、藤森監督も「別に怒ってないですよ。柿原さんご指導ありがとうございました」と、笑顔を見せていた。
釘宮が「フェアリーテイルという作品に出られて嬉しいなと思いました。最初から最後までずっとワクワクドキドキしてられる作品」とアピールし、大原も「アフレコの時とは違って、臨場感と迫力に圧倒されてしまって、改めて素晴らしい作品にかかわらせていただいたんだと思いました。3年のみなさんの思いが凝縮されている感じがしました」とたくさんの思いを込める。
最後に、柿原が、「劇場版が始まったばかりですから、僕達といっしょに劇場版も成長してくださったら嬉しいなと。応援して頂ければ」と、PRした『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』は18日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー！
