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尖閣諸島・魚釣島に上陸で活動家ら入管難民法違反で現行犯逮捕

 沖縄県の尖閣諸島にある魚釣島(中国名・釣魚島)に15日、香港の団体『保釣行動委員会』の抗議船が上陸。沖縄県警などは活動家ら計14人を入管難民法で現行犯逮捕した。

 海上保安庁によると、香港の活動家や記者ら14人を乗せた抗議船は15日午後、魚釣島に到着し、このうち7人が上陸したという。この後船に戻った2人を除く自称中国籍の男5人を入管難民法違反(不法上陸)容疑で現行犯逮捕、海上保安庁も同船の男9人を同法違反(不法入国)の疑いで現行犯逮捕した。外国人活動家の上陸をめぐり逮捕者が出たのは2004年3月に中国人7人が上陸して以来、8年ぶりとなる。

 16日付の東京中日スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツ各紙が報じており、同県警によると逮捕した5人は「中国の領土なのでパスポートは必要ない」と容疑を否認しているという。

 今後、メンバーらの身柄を海上保安庁の巡視船で沖縄本島に移送し、県警と海保が上陸目的や背景などを調べた後、送検するか、入管当局に引き渡して退去強制手続きに入るかを判断するとみられる。

 この事態に野田佳彦首相は「法令にのっとり厳正に対処していく」と記者団に発表したとしている。

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