女優・米倉涼子(37)と俳優・竹中直人(56)が14日、都内・六本木で開かれた『アベンジャーズ』(監督:ジョス・ウェドン/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)のジャパンプレミアに、同作主演俳優のサミェエル・L・ジャクソン(63)、ウェドン監督(48)、プロデューサーでマーベル・スタジオのプレジデント、ケビン・ファイギとともに出席し、次回作での自身の出演をノリノリでアピール。これに対して、プロデューサーのリアクションは…。
同映画は、アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカ、ハルク、ホークアイ、ブラック・ウィドウら、アメリカの「マーベル・コミック」が誇るヒーローたちが力を合わせ、侵略者たちから地球を守る姿を描いた作品。
全米公開後わずか3日で2億ドル(約160億円)を超える興行成績を打ち立て、世界70ヵ国において圧倒的な興行成績で初登場No.1を飾ってきた。100年に1度の“映画”を超える“奇跡”と言われる大ヒット作だ。
スカレーット・ヨハンソン演じる魔性の女スパイ、ブラック・ウィドウの吹き替えを担当した米倉は、深いスリットの入った真っ赤なドレスで登場。
LAでのプレミアの際にスカーレットに会ってアドバイスをもらったそうで、「前の日には、“ジャック&ダニエルズ”をたくさん飲んで、タバコをいっぱい吸って、カラオケにいっぱい行って、ガラガラ声になりなさい、って言われて。さすがにそれはできませんでしたけど」と、笑いながら、「動揺しない、女性一人だけというスパイなので、男性に負けない冷静さと頭の回転で対応できるような、男らしく、かつセクシーな女性になるようにがんばりました」と、吹き替えにあたってのポイントを語った。
ウェドン監督に、「スカレーット・ヨハンソンって、誰だ。というくらい、米倉さんはすばらしい」と絶賛された米倉は、「私は、LAでのワールドプレミアにも行かせていただいて、みなさんにもお会いしてるんですけど、あの活気を味わってから4ヶ月待ちました。いよいよ日本でもみなさんにお観せできることがすごくうれしくて。本当にアクションも、サミュエルさんのものすごい指揮も、全部全部楽しんでいただけると思います。さすが、ジャス!って感じです」と、ニッコリと監督の方を向いてサムアップすると、ウェドン監督も照れ笑い。
さらに米倉は、「1人だけでも十分映画になるようなヒーローたちが7人も集まって、それをまとめ上げた映画っていうのはとてつもないパワーを持ってます」と話し、「見所はたくさんありすぎて困っちゃうけど、次回にも期待していただきたいですね、もちろん私の出演を」と、ノリノリでアピール。
プロデューサーのファイギは、「スカーレットが足を折るとか、バケーションを取ってしまうとか、そういうことが起きるかもしれない。その時には米倉さんの携帯が鳴るかもしれないので、よろしくお願いします」と、客席を沸かせることに。
一方、日本語版で国際平和維持組織シールドの伝説的長官ニック・フューリー司令官役を演じたサミェエルの吹き替えを担当した竹中は、「ポイントは、そりゃ私がサミュエルの声を担当しているってことでしょう!最初のシーンでヘリコプターから降りてくるんですけどね、ヘリの爆音に負けないように大きな声で『被害の状況は?』ってせりふを言うんですけど、もうその瞬間からしびれちゃってもう大変ですよ。自分で何言ってんだって感じですね、失礼しました」と、いつもの竹中節で、客席を笑わせる。
続けて、「僕の大好きなサミュエル・L・ジャクソンの声をできるなんて。ほんとうに、夢のような時を過ごすことができました。めっちゃくちゃ面白い映画なんで、サミュエルさんにはちょっと失礼かもしれませんが、吹き替え版でぜひ、劇場で観て欲しいです」と、本人を目の苗にして大胆アピール。これに、サミュエルも笑顔で、竹中の肩をうれしそうに叩いた。
自身の吹き替えを演じた、竹中の印象についてサミェエルは、「竹中さんに演じていただけるっていうのは、本当に光栄だと思います。というのも、出演作を観ていて、すばらしい俳優さんだということを知っていたからです。彼なら間違いなくこの役に“命”を、そしてキャラクターに深みを与えてくれると確信しています。私も早く吹き替え版を観たいです」と、竹中を喜ばせた。
最後にメッセージを求められたサミュエル、「トーキョー、アリガトウ! オリンピックノアトハ、『アベンジャーズ』ヲミヨウ!」と日本語で締めくくり、大きい拍手と歓声に送られステージをあとにした。
同映画は3D/2Dにて大ヒット公開中!