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吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」

吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
リスナー、関係者、初めて聞いたという人まで質問に気さくに答えた吉田尚記アナ

 ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー(36)が7日、東京・ニッポン放送で『ギャラクー賞入賞作品を聴いて、語り合う会 Vol.15』に出席した。

 6月4日に開かれた『第49回ギャラクシー賞贈賞式』でレギュラーを務める番組『ミュ~コミ+プラス』(月~木曜、深夜24時~)を通じ『DJパーソナリティ賞』を受賞した吉田アナ。前半は、毎日放送の島修一氏による『鉄になる日』の視聴やトークショーが開かれ、後半に登場した吉田アナは、ラジオの展望などをアツく語ることとなった。

 『ギャラクシー賞』受賞を知らされた瞬間のことを「あるとき、突然、編成局長に、話があると言われて『DJパーソナリティ賞というものを頂いたのでおめでとう』と言われて、目が点になりました。事の重大さがまだ飲み込めていない部分があります」と、感想を交え明かすことに。

 「僕、毎日ゲリラ戦をやっている感じなんです。人の裏をどうやってかこうかと考えているんです」と、番組コンセプトにも通じる自身の考えを語り、その後、7月3日放送の同番組を視聴。吉田アナ自身も放送を聞きながら「番組中のCMって必要な時間だと思いました。この間に後ろでいろいろ作業しているんです」と、気づいたことを解説することも。

吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」

 途中、ニコニコ生放送で生放送配信を始めつつ、『ミュ~コミ+プラス』について「はじめ、音楽とマンガの番組で始まったんです。ただ、僕が新しいことが好きで、ラジオってフットワークが軽いんですね。ラジオって失敗したとしてもあんまり迷惑をかけずに済む、なかったことにするまでが簡単で、いろんなことをやってみようというのがあったんです」と、始まった当時のことを振り返り、「おもしろそうが先にあって、それを実行に移していくと、本当におもしろいものが残っていくんですよね。(ツイッター)川柳とかが1000単位で来たりするんです」。

吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
MCからの質問に詳細に返答する吉田尚記アナ

 番組タイトルについては、最初からツイッターと連動したもので、ツイッターとつくものにするということも考案されたというが、「ツイッターブームが終わって番組が終わるとマズイということで関係ない名前になりました」と、由来も。そうしてツイッターとラジオを連動させたことにより、いままでにはなかった化学反応が起こっているそうで、「申告されている方がいて、13歳の人と、40代の人が(ツイッター上で)会話するというリアルの世界で起きないようなことが起こるんです」と、実例を交える。

 MCから「番組で苦労があるのでは?」と、問われた吉田アナは、「丸っきり苦労がないんです。放送やっているとドンドン元気になってくるんです」と、笑顔を見せ、「情報というのは流している感じで、流れの一部に自分がいるという感じで、自分が勉強しているという感じがないんです」と、自身の情報の整理術も。その部分に、観客からさらに突っ込んだ質問があると、「意外と人間って全部覚えてて、キーワードをメモしておくということでしょうか」「知ってて損になることはない。身に付けられるものは身に着けておいた方がいい」など、気さく返答した。

 10年来というリスナーから吉田アナ個人のことで、「なんでそんなにぶっ飛ぶようになったんですか?」という質問が飛び、「考えていることは変わらないんです。こういうのって初めのころ理解されていなかったんでしょうね。世の中にブログがブレークする前に、その頃ブレーク間近だった中川翔子さんを絡めて企画書を書いたりしたんです。ツイッターも会社の規約になくて、ないからやっちゃいけないというわけじゃないと思って、はじめると今みたいになってくる。そうするとわかってくれる人が増えるんです。今回ギャラクシー賞までもらえるくらいに理解してくれる人が増えたということなんです」と、自身のエピソードも絡めて明かすことに。

吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
吉田アナのコメントに聞き入る参加者

 同業の関係者からは、「若い人がラジオを聞かないという現状にはどうお考えですか?」と、ラジオ業界を憂える話となると、「僕らからすると、聞いてくれたら一定数の人は残ってくれるぞという自信はあります。それが100%全員かというとそうでもないのも分かっています。絶対数の分母を増やそうと思った時に、AMラジオは不利だと思います。雑音があるから聞きたいという人は生理的に少ないと思うんです。でも、最近『radiko』出てきて、何人か『radiko』でしか番組を聞いたことがないという人もいます。こういうのって、思っているより多くて、CDもプレイヤーを持っていないでパソコンで聞いている人がここ5年であっという間に増えたんです」と、展開。

 さらに、「僕はタッチポイントを増やすことで外に出るようにしています。たまにノボリを持って、100人くらいのリスナーと握手したりして、集まったりする、なんか説明できない楽しさがあるんです。説明できない楽しさをやり続けてると、あるときワッとなることがあるんです。政治家の方の選挙の時もこうなりますが、最後はそれしかないからだと思います」と、吉田アナ自身が行っている具体的な手法も挙げる。

 「ラジオがなくなるんじゃないかという人もまれにいると思います」と続けた吉田アナは、「それは絶対にないというのを確信しています。たとえば、携帯電話でもテレビ電話できますが、ほぼ使われないのではないかと思います。音声通話だと思うんです。これだけ、発達しているのに音声通話しか使わないということは、ラジオがなくならないという証拠だと思います。顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」と、熱弁を振るった。

 なお、ラストにリスナーからオチとなる質問があったが、「ここだけの話」と言いつつも堂々と返答し、場内を沸かせていた。その後、懇親会が開かれ、ここでもさまざまな意見交換が交わされることとなった。

吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
吉田尚記アナ
吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
熱弁を振るう
吉田尚記アナ ラジオへの思い熱弁!「顔とか映らない方が伝わるものがきっとある」
懇親会の模様
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