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【ロンドン五輪】レスリング男子フリー66キロ級!米満、金メダル!「命かけてきた」

 ロンドンオリンピック最終日となる第17日目の12日、レスリング男子フリースタイル66キロ級が行われ、米満達弘(=自衛隊、25)が、決勝でインドのスシル・クマールを破り、金メダルを獲得した。レスリングでの男子の金メダルは、1988年ソウルオリンピックのフリースタイル48キロ級の小林孝至さんと同大会の52キロ級の佐藤満さん以来、24年ぶり。

 また、1912年、日本がオリンピックに初参加したストックホルム大会から100周年となる今大会で、通算400個目のメダルという記念の金メダルともなった。

 決勝 米満達弘 ○(1‐0、3‐1)× スシル・クマール(インド)

 第1ピリオド、緊張した表情で入場してきた米満だったが、試合が始まると、フェイントと引き落としで、冷静に相手の出かたを見る。1分過ぎ、米満がタックルにいき、バックを奪い1ポイント。相手も積極的にタックルを仕掛けてきたが、冷静にこれを切って、このまま1‐0で取る。セコンドに戻るときに、「よし」と、大きくほえるなど、気合を示した。

 第2ピリオド、後がなくなった相手は、積極的にタックルを仕掛けてくるが、それを切ると、開始30秒、米満は相手の懐にタックルで入り、そのまま両足を抱えて持ち上げ、叩きつける飛行機投げの大技で3点先制。その後、相手にバックを取られ1ポイント返されるが、それ以降は、相手の攻撃は、足を使って回り込み、懐に入り込ませない。

 そのまま試合終了のブザーが鳴った瞬間、米満は立ち上がって体を1回ひねるようにジャンプ。セコンドのコーチ陣に向かってガッツポーズをとると、スタッフから渡された日の丸を掲げてマットを2周。マットから降りると、監督、コーチにかつぎあげられ、ガッツポーズのパフォーマンスで大歓声に応えた。

 男子レスリングでは24年ぶりの金メダル。今大会日本選手団38個目のメダルで、2004年アテネ大会を抜いて、史上最多となるメダル獲得数となる金メダル。

 米満選手のコメント
 命かけてきたので大切に保存したい。自分でもありえないぐらいかなぁと思っていたので、本当にうれしいです。

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