
女優・橋本愛(16)、俳優・神木隆之介(19)らキャスト12人が11日、都内で映画『桐島、部活やめるってよ』(監督:吉田大八/配給:ショウゲート)初日舞台あいさつに吉田監督とともに登壇した。
田舎の県立高校を舞台に、成績優秀かつバレーボール部のキャプテン、さらに彼女は校内一の人気女子を彼女に持つ桐島が、突然、部活を辞めた。その事実は、本人不在のまま、全く関係のないと思われた第三者だったはずの生徒へと影響を与え、全員が振り回されてゆく。第三者から間接的に桐島のことが語られていくが、それが衝撃のラストへとつながっていくこととなる青春学園エンターテインメント作品だ。第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの小説が原作。
この日は、登壇者全員が浴衣姿で登場。大入り満員の観客全員がスタンディングオベーションで出迎えるという、嬉しいサプライズに映画部員・前田涼也を演じた神木が「本当に僕らが去年の年末前からリハーサルとを積み重ねてて、愛情があります。みんなで一生懸命作ってきた映画が初日で、これ以上の幸せはないと思っております。僕の人生の中で思い出に残る一日になりました」と、満面の笑みで、ファンの男性からは演技が良かったと声が飛ぶなど、「ありがとうございます」と、はにかむことも。
場内に登壇してから瞳を潤ませ続けていたバドミントン部・東原かすみを演じた橋本は、「会場に入ってきて目に見えた光景が人生で初めて見たものだったので、とまどってしまって…」と、感動しつつ、「本当にたくさんの方々にこの映画に触れていただけて、楽しんでいただけたということで、嬉しくて最高に幸せです」と、感謝していた。
さらに、“インフルエンザ”で欠席したとされる本作プロデューサーからの手紙が読み上げられ、橋本へ「天才肌だと思ってました」と表現されると、「違いますよ」と、首を振った橋本が、「これなんなんですかね…。お客さんすみません、こっちが勝手に盛り上がってるみたいで…」と、ハンカチで涙をぬぐった。
また、あいさつ終盤では場内がいきなり暗転。欠席したはずの本作プロデューサーが映画部で出演した若手俳優らとゾンビの格好で現れると、場内はさらにヒートアップ。久々の再会に抱き合う者や笑い合う声などがそこかしこあふれ、橋本もうれしさのあまりまたも目頭を押さえることも。神木は、プロデューサーに「あれっ、インフルエンザだったんじゃ!?」と、驚きを隠せず、橋本も「本気で心配したのに!」と、涙をこらえながら攻めることに。当のプロデューサーはその場で土下座をしてサプライズをお詫びしていた。
最後に神木が「きょうはびっくりです。入ってきた時のみなさんが立っていたこと、Wドッキリみたいなのがあって、僕がいままで舞台あいさつに立ってきて、こんなに楽しくて、こんなに感動した舞台あいさつは初めてです。その瞬間をみなさんと楽しめたのは幸せです」と、衝撃のラストシーンがあるという本作と重ねたような演出に胸いっぱいなようだった。
映画『桐島、部活やめるってよ』は11日より新宿バルト9よか全国にて公開中!
■ほか登壇者
大後寿々花(19)、東出昌大(24)、清水くるみ(18)、山本美月(21)、 松岡茉優(17)、落合モトキ(22)、浅香航大(19)、前野朋哉(26)、鈴木伸之(20)、太賀(19)







