
大学の写真サークルのメンバーで親友の4人組、そんな彼女たちの撮るさまざまな写真をとおして、それぞれの家族とのふれあいやほのぼのと流れていく日常をフォトグラファーでもある向井宗敏監督(38)が写真のように優しく切り取ったハートフルムービー。
映画の仕上がりについて聞かれた光宗は、「撮影は、びっくりするくらいの早さで終わりました。こうやって1つの作品になって、私自身にとっては本当に幸せなことだと思います。とても温かくなる作品なので、私のことを知ってる人にも、知らない人にも観てほしいです」と抱負を。光宗同様に撮影スケジュールがタイトだったと振り返る高山は、「きついスケジュールで、夜中の2時、3時まで撮影ということも。でも、みんな疲れは顔に出ていなくて、爽やかにお芝居ができてると思った」と、笑顔で、熊谷は、「映画館で観ると違っていいです。最後のシーンの家族の写真が並んだところでウルっときました」と感想を明かした。
映画初主演ながら、向井監督から演技力や撮影に臨む姿勢を賞賛され、やや恐縮気味の表情を見せた光宗だが、主演のオファーについての感想を求められると、「ものすごく正直に言うと、こういうお仕事をいただくと話題性だけかと思われることが多かった。自分としてはそういう人の期待を裏切りたいという気持ちでやっていた。演技というのはダンスとかと違い、やればやるほどうまくなるというものではなく、さじ加減とか空気を読むってことの難かしさをあらためて感じた。今回私が得るものは気持ちの面ではとても大きかった」と振り返り、「この映画の撮影と同じ頃、ドラマの収録も始まっていましたが、今回の映画の役はどこにでもいるような大学生、ドラマの役とは違って身近な、クセのない役で、その分逆に難しかった。素に戻ってはだめで、それでも自然体を演じなければならないという。やっていくうちに切り替えができるようになって、最後の方では、演じないと、と思う気持ちもなくせたと思う」と、自身の演技についての手応えを熱く語った。
鹿児島での最終シーン撮影時には、奇跡的に天候まで味方につけロケが進められたとのこと。「4人そろっての最終日、最後のクライマックスシーンの撮影のときはものすごい土砂降りで。リミットが近づいてどうしようって、そうしたら昼になったら突然雨があがって。なので、あのシーンの『キャー』っていう歓声はその時のリアルな『キャー』でしたね」と、高山が臨場感たっぷりだった。
また、この日40社と、多数集まった報道陣の注目はやはり“スーパ研究生”と呼ばれ、AKB48加入以来つねに話題になってきた光宗だったが、光宗はそういった自分を取り巻く状況について聞かれると、「いつまでに正規メンバーに上がりたいかと言われれば、正直本当に早急に上がりたい。自分はAKBという団体に入りたくて今までの活動をしてきたわけじゃない。AKBで自分の活動の幅を広げられれば、という気持ちでAKBに入った。今は研究生という立場でいろいろなお仕事をやれてありがたい半面、AKBに縛られることも多い。スーパー研究生とか呼ばれ話題になっているが、自分の中で高い壁になっているので、それに対しても今後いい意味で払しょくしていくじゃないけど、自分自身の実力でそれは越えていきたい」と語り、最後には「泣きそうになっちゃった」と心情を吐露した。
ほかにも、エースである“あっちゃん”前田敦子(21、チームA)の卒業について聞かれると、「今のAKBのセンターであり、AKBの中心として支えてきた方。本当に正直に言うとショックでありますが、そのショックは自分自身にとってのショック。今後、AKBの形がどうなっていくのかはメンバーも私も予想がつかないが、何かしら形は変わっていくとは思う。私もその変化を利用して、もっと自分のやりたいことが回ってくる立場に立つことができればな、と思う。私はリーダーでないのでどういうAKBにしていきたいかという発想はない。今は、女優として演技を極めるでもなく、モデルのようにスタイルを極めるわけでなく、また、歌手として歌だけでなく、一概には言えないが“AKBだから”って言われる局面に何度もあったことがあるので、そこを払しょくするメンバーの人になっていきたい」と、
力強くコメントした。
映画『女子カメラ』は11月24日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開。

















